小泉進次郎、新日本農業収入保険組合（仮）を発表、加盟農家に備蓄米放出や緊急輸入などの損失を補償

小泉農相、農家支援は「収入保険が有効」　コメ価格下げ「聖域なく」
2025年6月6日 11:00

小泉進次郎農相は6日、コメ農家の安定的な経営の実現には価格の下落で売り上げが減少した際に一部を補償する収入保険が有効だとの考えを示した。小泉氏は「経営で何かがあったときのためにあるのが収入保険。まずは加入してほしい」と述べた。

閣議後の記者会見で語った。コメの増産にかじを切るなかでコメ価格の下落に備える農家向けセーフティーネットとして言及した。旧民主党が掲げた戸別所得補償や今の野党が主張する直接支払制度も念頭に「様々な提案を含め議論したい」と説明した。

「現時点では（収入保険を含む）既存の制度を活用してもらう。農家の経営リスク対応には収入保険が有効だ」と述べた。5日に初開催したコメの安定供給に向けた関係閣僚会議で議論のテーマになるとの認識を示した。

短期的には高騰するコメ価格の抑制が課題で、政府備蓄米の放出を進める。小泉氏は「聖域なくあらゆることを考えて価格の安定を実現する」と述べた。日本が関税ゼロで輸入するミニマムアクセス（MA）米の活用や緊急輸入も選択肢から排除しない姿勢を示した。

農林水産省によると、5月19～25日時点のコメの平均店頭価格（5キログラム）は、前週比25円（0.6%）安い4260円だった。3週ぶりの値下がりとなったものの、前年同期（2127円）と比べるとなお2倍の高値水準だった。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA061DP0W5A600C2000000/

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