自民と維新、衆院議員定数「1割削減」法案を提出 野党の対応焦点

自民党と日本維新の会は5日、高市政権が掲げる「衆院議員定数（465）の1割削減」を実現するための法案を衆院に提出した。与党は現在、参院では過半数を割り込んでいるため、野党の対応が焦点となる。

この法案は、衆院議員の定数について「1割を目標として、削減する」と明記。具体的な削減のあり方は、衆院議長のもとに設置される与野党参加の協議会で議論するとしている。

ただ、削減の内容について1年以内に結論を見いだせない場合は、公職選挙法を一部改正し、自動的に「小選挙区25、比例区20」を削減する規定が盛り込まれている。このため、野党からは「民主主義の手続きを否定するやり方だ」（公明党・斉藤鉄夫代表）などと批判が相次いでいる。

自民の加藤勝信・政治制度改革本部長は法案提出後に記者団の取材に応じ、「審議のやり方に懸念があるのであれば、そういう声を承りながら、理解を得るべく努力していきたい」と語った。

朝日新聞　2025年12月5日 17時07分
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