【山口】「マイナ保険証」で “トラブル77%” 医療機関での資格確認 山口県保険医協会アンケートで判明

山口県内の医科、歯科の開業医でつくる県保険医協会（阿部政則会長）は27日、健康保険証とマイナンバーカードが一体化した「マイナ保険証」の利用状況について、県内の医療機関を対象に実施したアンケート結果を公表。回答した医療機関の8割弱が資格確認でトラブルがあったことを明らかにした。

健康保険証が12月2日に廃止されるのを前に、10月15日～今月10日に1051医療機関でアンケートを実施し、18・3％に当たる192医療機関が回答。8月以降の資格確認に関するトラブルは「あった」が77・6％、「なかった」が21・9％、「無回答」が0・5％だった。「あった」と回答した医療機関のトラブル内容（複数回答可）としては、「名前が正しく表記されない」が77・2％と最多で、「カードリーダーの接続不良・認証エラー」54・4％、「資格情報が無効」と「マイナカード・電子証明書の有効期限が切れていた」46・3％が続いた。

マイナ保険証で確認できなかった場合の対応（複数回答可）は、「健康保険証で確認」の70・5％が最も多く、「資格確認書で確認」が56・4％、「過去の来院情報を基に確認」が34・9％だった。

阿部会長は27日、県庁で会見を開き、過去にも同様のアンケートを実施したものの結果が改善されていない状況を指摘。「マイナ保険証を持ち運ぶのはリスク。従来の保険証も使えるようにしてほしい」と訴えた。

[山口新聞]
2025/11/30(日) 11:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/7043fdaa36fdaf4716ba69294825bfce64e063da