インド株やルピー下落－初期開票は与党連合の小さな差での勝利示唆

４日のインド株は下落。総選挙の初期段階の開票作業で、モディ首相率いるインド人民党（ＢＪＰ）を中心とする与党連合がリードしているものの、出口調査に比べて小さな勝利にとどまる可能性を示唆した。

　ＮＳＥニフティ50指数は一時4.2％安と、取引時間中としては約２年ぶりの下落率。ルピーも対ドルで下げ、10カ月ぶりの下落率となっている。10年債利回りは11ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）上昇し、7.05％となった。

　フィントレック・キャピタルのアミット・クマル・グプタ最高投資責任者（ＣＩＯ）は「市場はＢＪＰ与党連合の400議席獲得を織り込んでいるが、現時点でそれは間違いなくなさそうだ」と指摘。「投資家は少し神経質になっており、リードが定着するまで数時間はこうした状態が続くだろう」と述べた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-06-04/SEJFDRT1UM0W00