トヨタ、新聞記者が次々とトヨタに転職する

豊田章男会長と親密な元中日新聞の女性記者を社外監査役に！新聞記者が次々と転職する「トヨタ自動車」の魅力は本物か

新聞記者がトヨタの役員に

「本当に急に聞きまして、こちらのほうがしどろもどろになって申し訳ないんですけど……」

　昨年1月、トヨタ自動車は豊田章男氏が社長を退任し、会長に就任すると発表。会見で動揺を見せたのが、中部地方のブロック紙・中日新聞の女性記者・長田弘己氏だ。

　「長田氏は'99年に中日新聞入社。経済部やニューヨーク特派員を経て、'19年からトヨタの取材キャップに着任しました。担当時代にトヨタの大型連載を展開するなど『トヨタに最も食い込む記者』と評価された一方で、会見ではやたらと章男氏を持ち上げる『ヨイショ記者』としても有名でした」(中日新聞関係者)

　冒頭の長田氏の狼狽に章男氏は「別途、時間を取りますから」と返答。その言葉は1年2ヵ月後に現実となる。

　「今年3月、トヨタは中日新聞を退職した長田氏を社外監査役の候補にすると発表。6月に選任される見通しで、マスコミ出身者として初の役員となります」(トヨタ関係者)

　トヨタは長田氏について〈健全な批判精神という『外の目』と冷静に分析できる『中の目』を兼ね備えたジャーナリストであり、社外監査役として適任〉と説明する。

　近年、トヨタには新聞記者の転職が相次ぐ。

　「章男氏の極度のメディア不信から広報部隊の強化に注力し、マスコミ関係者を積極的にリクルートしています。自社メディア『トヨタイムズ』を立ち上げ、元テレビ朝日の富川悠太アナを引き抜いたことも。ここ最近でも朝日、読売新聞、時事通信から複数の記者を採用しています」(同前)

　背景にあるのが、新聞社の将来への不安だ。

　「先の見えない新聞記者稼業を思えば、世界的な自動車メーカーに魅力を感じるのも当然です。ただ、同業者からは『ミイラ取りがミイラになった』と嘆く声も上がっています」(トヨタ担当記者)

　「記者魂」をトヨタに売り渡した彼らは、新天地で幸せをつかめるか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/78e30e32b633bf5296cccb4852be6f536c9c9e8e

新聞記者の老後も安心だよ

報道の自由がまた下がるね