「日本軍が沖縄の市民に集団自決を強制した」という歴史的事実を日本の教科書から削除

2023/6/22 10:05（最終更新 6/22 12:38）

その中で、沖縄県読谷村などで起きた「集団自決」については、3社とも記述はあるものの、2社は「米軍の攻撃に追い詰められ」たとし、日本軍の関与には触れていない。

別の1社はこれまで「子どもや女性、高齢の住民までもが戦争に総動員され戦闘に巻き込まれた」と記述していたが、
新版では「総動員」の部分が削除され、「ガマの奥まで焼きつくすアメリカ軍の激しい攻撃に追い詰められた」と、米軍の攻撃だけが集団自決の要因としているという。

マジで終わってるわ日本軍

強制の証拠

慶良間諸島の場合については、当時の兵事主任（あるいは助役）やその親族が、「集団自決」の命令が直接に日本軍からきたと証言している。
具体的には、渡嘉敷島では兵事主任富山真順（戦後死去）が、戦後「軍から命令された」と証言しており、集団自決の生存者である金城重明も現場で軍命令が村長に出たことを伝えている人物がいたことを証言している[39][40]。
慶良間島では、宮里盛永、宮平春子及び宮村トキの3人（それぞれ兵事主任の宮里盛秀の父親と妹達）が、宮里盛秀より「軍から命令が出ている」と聞いた旨を手記に書いたり、証言している[41]。

また、渡嘉敷島の場合について、赤松が投降のため山から現れたときに地元の女子青年団長である古波蔵蓉子が同行していたが、
その姪である人物が母（古波蔵蓉子の妹）に蓉子が集合場所に行くなと言っているのを自決事件の前に聞いた[42]とされる。
これを、文芸評論家の山崎行太郎は少なくとも赤松がこれから起こることが分かっていた証と考えている[43]。
とくに渡嘉敷においては、集団自決以前に、通敵したとの名目で部隊長である赤松の指示による渡嘉敷や周辺の島の住民の処刑が相次いでおり[44][45][46]、
赤松部隊から自決を指示されたとき、拒否しても、今度は名誉さえ汚されて処刑されるだけという意識が住民の間に醸成されていった節がある。