維新と連携路線の立憲・泉代表、視界不良　決別求める党内圧力も

立憲民主党内で4月の衆参5補選敗北を受け、泉健太代表に対する風当たりが強まっている。日本維新の会との連携を重視する泉氏だが、8日には中堅・若手議員から、次期衆院選で維新などとの「競合も辞さず戦う決意」を示すよう突き上げられた。立憲は10日にも両院議員懇談会を開く予定で、泉氏が次期衆院選に向けた展望を示せるかが問われそうだ。

　泉氏は国会内で、中堅・若手衆院議員10人と面会した。次期衆院選で女性や若者の積極的な擁立に加え、「最低でも200以上の選挙区で与党に対抗できる候補者」の擁立を求める緊急提言を受け取った。提言には当選1～4回の衆院議員32人の署名が添えられた。

　泉氏は記者団に対し「前向きな提言だ。彼らの言う目標に向かい、200（選挙区での）擁立に向けて頑張りたい」と語った。泉氏は今年1月の年頭記者会見で「150の選挙区で議席獲得が可能な状態をつくる」と述べていたが、党内からの突き上げで目標を大幅に引き上げた形だ。

　立憲は補選で、衆院千葉5区、山口4区、参院大分選挙区で候補を擁立したが、全敗した。一方、維新は衆院和歌山1区で自民候補を破って新たに議席を獲得し、勢いに乗る。立憲は千葉5区で野党候補の一本化を図ろうと、維新に働きかけたが、維新から「野合だ」と拒否されるなど、野党連携の主導権を確保できていない。

　それでも立憲執行部内には、次期衆院選で…(以下有料版で、残り489文字)

毎日新聞　2023/5/8 20:27（最終更新 5/8 21:13）
https://mainichi.jp/articles/20230508/k00/00m/010/181000c