ジャップの倫理観、限界突破。相場の2倍で臓器移植をあっせんしていたNPO法人「難病患者支援の会」会長を逮捕

ベラルーシの病院での臓器移植を無許可であっせんしたとして、警視庁生活環境課は9日までに、NPO法人「難病患者支援の会」（東京）の理事、菊池仁達容疑者（62）=横浜市都筑区=を臓器移植法違反容疑で逮捕し、法人としての同会を書類送検した。同容疑者がベラルーシへの「医療ツーリズム」で必要な移植費用の相場の2倍に当たる金額を要求した疑いがあることも判明した。

菊池容疑者は肝硬変を患った男性の親族に「検査結果がぎりぎりの数値だから早くした方がよい」などと早期の渡航を勧めたとされる。生活環境課は多額の費用設定など勧誘の経緯を詳しく調べている。

警視庁によると、無許可でのあっせん容疑を適用し、海外での移植を巡り立件するのは全国で初めて。関係先で患者のものとみられる約150人分の名簿を押収した。

逮捕容疑は、厚生労働相の許可がないのに都内の40代男性の親族に海外での移植を勧め、渡航・移植費用名目で現金3300万円を支払わせ、ベラルーシの国立病院で2022年2月10日ごろ、亡くなった人からの肝臓を移植する手術を男性に受けさせた疑い。

捜査関係者によると、男性は移植後に体調が悪化し、帰国後、家族から生体肝移植を受けた。だが回復せず、22年11月に死亡した。

ベラルーシの医療観光サイトには、医療ツーリズムで肝臓移植をした場合、日本円で現金約1600万円の費用が必要だと掲載されている。警視庁は相場と同程度を病院側に支払ったとみている。

菊池容疑者は「あっせんした事実は認めるが、海外で行われる移植は許可が要らないと思っていた」と容疑を一部否認している。

ホームページなどによると、同法人は07年に設立され、22年8月時点で170例前後の海外移植を案内したと説明。ホームページで患者を募集したり、国内で親族に持ちかけたりしており、警視庁は国内でのあっせんに当たると判断した。〔共同〕

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE096TA0Z00C23A2000000/