【悲報】衰退国ジャップガキ、ただでさえ衰退しているのに「英語嫌い」が増加している模様。この国成長する気ないだろマジで

一方、文科省の英語教育実施状況調査をみると、外国語の習熟度や運用能力を測る国際的な指標である「CEFR」のA1レベル（英検3級相当）以上の英語力がある中学3年生は年々増えている（下のグラフ）。だが、この結果にも「単純には喜べない」という声がある。

「中学1年の時点で、成績が二極化してしまっている」。愛知県江南市で個別指導塾「ネクサス」を開く伊藤敏雄さんは昨年春、塾生が通っている学校の成績分布を見て、こう確信した。

テストの成績は通常、平均点を中心に上下バランス良く分布する山型になる。ところが、この学校では、中1の1学期の中間テストで90点台と60～80点台、50点台以下がほぼ同じ比率だった。「最初の中間テストは簡単で90点台が多いことは珍しくない。それとほぼ同数が低い得点層というのは多すぎると感じた」

それ以降、定期テストの回を重ねるごとに90点台が減る一方で10～20点台が増え、3学期の学年末には中間層が少ない「ふたこぶ分布」になっていた。伊藤さんは「英語の4技能のうち、『聞く・話す』中心の小学校英語でつまずきが見逃されたまま中学校に入学し、『読む・書く』が重視される授業についていけない生徒が増えている」ことが原因ではないかと推測。他の地域の定期テストや模試の結果を調べ、塾の先生らにも聞いてみた。同様の「ふたこぶ化」や、その前段階の可能性がある「均等化」が起きているケースが複数あったという。

全国の英語教員らでつくる「新英語教育研究会」の柏村みね子事務局長も、同様の傾向を感じている。「いまの中1の教科書はとにかく難しい」と柏村さん。「レッスン1から複数の文法事項が詰め込まれ、新出単語も英文の量も増えている。そのうえ会話や表現活動、スピーキングテスト対策も求められる。これまでなら普通にできていたはずの子がついてこられなくなっている」

単語は、中学校に入学した段階では600～700語が既習とされる（下のグラフ）。だが、定着し切れていない生徒がいる一方で、英語の学習に熱心な保護者のもとで、英語塾や英会話教室で学習を先取りしている生徒もいる。中学校の教員は底上げに苦慮している状況で、前出の大津さんは「先生たちから『中1を教えるのが一番大変だ』という声を聞くことが増えた」と明かす。

教科化が影響？ 英語好きの小学生が減少　中学生は成績が二極化
では、どうすればいいのか。柏村さんは「研究会では毎回、英語を学ぶモチベーションにつながる豊かな表現活動や国際交流の実践例が数多く報告されているが、時間が足りなくなればここを削らざるをえない。授業時間が増えない中で、教える内容を増やすのは無理がある」と訴える。

大津さんも、「小学校でも、もっと書くことに力を入れてほしいという要望があるが、小学校の先生やALT（外国語指導助手）にそこまで求めるのは酷だ」と指摘。「国語教育とも連携し、言葉の豊かさや楽しさに気づく授業を目指すしかない」とする。

前出の菅さんは「文法至上主義を改めないと楽しくないし、一度つまずくと先に進めない。分からないところがあっても、スパイラルで学べるような授業に変えていく必要がある」と強調する。

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