世界初！中国が宇宙ステーションで稲作を行う。宇宙でも米作りができると確認

https://m.guancha.cn/politics/2022_12_05_669818.shtml

宇宙で取得した画像の解析と地上での対照との比較により、
稲の草丈、蘖数、生長速度、水分調節、光に対する応答、開花時期、種子形成過程、着果率などの様々な農作物形質に対する宇宙微小重力の影響を明らかにしました。
予備的な実験結果。

(1)イネは主に茎と葉の角度が大きくなることで空間的にゆるくなり、短稈イネは背がより低くなったが、高稈イネの背丈には大きな影響がなかった。
また、体内時計によって制御されるイネの葉の成長の螺旋状の上昇運動は、宇宙ではより顕著であった。

(2)宇宙でのイネの開花時期は地上よりやや早かったが、充填期間は10日以上延長され、ほとんどの穎は閉じることができなかった。
開花時期と芒種の閉鎖性は、どちらもイネの重要な農学形質であり、十分な生殖成長と高収量の高品質種子を確保するために重要な役割を果たします。
このプロセスは、遺伝子発現によって制御されており、返還サンプルを用いてさらに分析する予定です。

(3) 宇宙でイネを再生し、再生したイネから種子を得る実験では、刈り取った植物から20日後に2本の稲穂を再生できる。
これは、宇宙という限られた環境下でイネを再生することが可能であることを示し、宇宙作物を効率的に生産するための新しいアイデアと実験的証拠を提供するものである。
この技術により、単位体積あたりの米の収穫量を大幅に増やすことができ、宇宙での米の再生は国際的にも初の試みとなる。

(4) 光周期の開花を制御する宇宙体内時計の主要遺伝子を初めて明らかにした。　
遺伝子変異法および遺伝子導入法により、開花時期の異なる3種類のシロイヌナズナ、すなわち早咲き、遅咲き、普通咲き（野生型）を作出した。
.また、生物時計遺伝子の変異後、宇宙用シロイヌナズナの胚軸が過度に伸長していたことから、生物時計遺伝子の発現は宇宙で生育するシロイヌナズナの正常な形態の維持と宇宙環境への適応に非常に重要であり、
今後、植物の宇宙微小重力環境への適応を促すために花成遺伝子を改変する新たな方向性を示すものである。
研究チームは今後、返還された材料を用いて、シロイヌナズナの宇宙適応の分子基盤をさらに詳しく解析していく予定です。