イスラエル人さん、横浜拘置支所で長期拘留・接見禁止を受け自殺

横浜拘置支所でイスラエル人男性被告が死亡 自殺か

１１日朝、横浜拘置支所で勾留中の６０代の男性の被告が呼吸をしていない状態で見つかり、まもなく死亡しました。
横浜拘置支所によりますと、現場の状況から自殺を図ったとみられるということです。

横浜拘置支所によりますと１１日午前６時前、６０代の男性の被告が呼吸をしていないことに見回り中の職員が気づき、すぐに病院に運ばれましたが、まもなく死亡が確認されました。
職員は２０分おきに見回りをしていたということですが、最後に確認した午前５時４０分ごろは変わった様子はなかったということです。
横浜拘置支所によりますと、現場の状況から自殺を図ったとみられるということですが、これまでに自殺の兆候は確認されなかったとしています。
一方、男性の被告の弁護を担当する高野隆弁護士が１１日、横浜市内で会見しました。
弁護士によりますと、被告は覚醒剤取締法違反などの罪で起訴されたイスラエル人の６０歳の男性で、まだ裁判は開かれておらず、およそ２年間、接見が禁止されて外部との交流が断たれ、精神的に落ち込んでいたということです。
また、先月には、弁護側が病気の治療のため、勾留の執行停止と緊急の検査を裁判所に求めましたが、認められなかったとしています。
会見で高野弁護士は「司法が適切な処置を怠ったために起きた不幸だ」などと述べ、今後の対応については男性の遺族と相談するということです。
横浜拘置支所は「今後は被収容者の動静視察と心情把握のさらなる徹底に努めるとともに再発防止に努めたい」とコメントしています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20221012/1050017935.html