【岸田政権】オミクロン株感染、首都圏で急拡大、3100万人対象に3回目接種前倒しへ

オミクロン株の市中感染、首都圏で急拡大　岸田政権、3100万人対象に3回目接種前倒しへ

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府は沖縄、広島、山口３県へのまん延防止等重点措置の適用を決めた。
首都圏でも新規感染者数が急増。政府はワクチン３回目接種を急ぐ方針だ。

過去に例のないスピードで、全国的に新規感染者が急増している。最大の原因はオミクロン株の市中感染の拡大だ。
厚生労働省に助言する専門家組織の分析では、２日までの１週間の合計で、全国のオミクロン株への感染者は全体の４６％に達したとみられる。

東京では推計で、オミクロン株感染者は全体の約７割になった。東京の１日の新規感染者は緊急事態宣言明けの昨年１０月１日以降、２００人未満で推移していたが、
１月５日は３９０人の報告があった。６日は６４１人、７日は９２２人と感染拡大の勢いが止まらない。

神奈川、埼玉、千葉の３県も東京を追うように、感染が急拡大している。
神奈川は７日、２５１人の報告があり、９月２４日以来、約３カ月半ぶりに２００人超え。埼玉、千葉も６日以降、１００人超えが続いている。

岸田文雄首相は４日の年頭会見で、オミクロン株の急速な感染拡大に備え、医療体制の強化を進めていく方針を示した。
医療従事者と高齢者計３１００万人を対象としたワクチンの３回目接種の前倒しを進めていくことを強調。
米製薬大手ファイザー製の飲み薬も、今月中に購入の最終合意をして、２月中の実用化を目指す考えを示した。

政府によると、２回接種を終えた人は、人口の７８．４％（７日公表）。

感染拡大が深刻な沖縄県を除き、すべての都道府県で７割以上が２回の接種を終えている。

３回接種を終えた人は約７５万人で人口の０．６％。厚労省は、昨年１２月で医療従事者に１００万回以上の接種を見込んだ。
後藤茂之厚労相は、７日の記者会見で「接種記録の入力遅れにより、実績より少なくなる可能性がある」と説明した。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/153119