「女性が安心して発信できる社会へ」　フェミニストの石川優実さん、SNS中傷の被害者グループ発足

女性が安心して発信できる社会へ　ＳＮＳ中傷の被害経験者ら、グループ発足
2021年11月12日 05時00分 (11月12日 05時00分更新)

　会員制交流サイト（ＳＮＳ）での誹謗（ひぼう）中傷に苦しむ人が後を絶たない。標的になりやすい女性や性的少数者らの被害を広く伝え、ヘイトスピーチの根絶に取り組む女性らのグループが先月、発足した。
「ネット上のこと」と軽視されがちな社会の認識を変え、誰もが安心して意見や考えを発信できるオンライン環境を目指す。　（小林由比）
　「救いようがないから自殺しろ」「コロナで肺炎で4ねばいい」。女性に対する職場でのハイヒール強制に異議を唱える「＃ＫｕＴｏｏ」運動を始めた俳優の石川優実さんのツイッターには、新型コロナウイルスが広がった昨春、こんな書き込みがあった。
　「多くの人に4ねとか自殺しろと言われると、死ななきゃいけないのかな、私って生きてていいのかな、という気持ちになる」。石川さんは先月中旬、東京都内で開いたグループ「オンライン・セーフティー・フォー・シスターズ」の立ち上げ会見で、受けた傷の深刻さをこう語った。
女性差別を訴える内容を発信すると、嫌がらせが特にひどくなる傾向があるという。
　うその情報を事実のように書き込まれ、拡散されていくことにも苦しんでいる。石川さんが「スニーカーで葬儀に行く」といっ…

https://www.chunichi.co.jp/article/364186