中国、「コロナ対策怠った」１００人以上の地方幹部を処分。感染情報の伝達遅れなどで

中国、「コロナ対策怠った」と１００人超の地方幹部を処分…感染情報の伝達遅れなど

新型コロナウイルスの再流行への警戒が強まっている中国で、感染対策を怠ったなどとして免職や降格などの処分を受けた地方政府幹部らが７月末以降で１００人超に上っている。

　中国では、インド由来の変異ウイルス「デルタ株」の流行で感染者はこの１か月で１０００人を上回っている。 習近平政権には綱紀粛正で引き締めを図り、感染対策を徹底する狙いがあるとみられる。

　国営メディアは今月１６日、中部・河南省商丘市の傘下にある県の副県長ら８人が感染対策に力を尽くさなかったとして免職などになったと伝えた。感染情報の伝達に遅れがあったとされる。

　南京市では、今回の感染拡大の発端とみられる国際空港の運営会社副社長ら２人が「職責を軽んじた疑いがある」として共産党の規律検査部門に拘束された。今後、司法機関に移送される可能性がある。南京市や隣接する揚州市、広州市の副市長もけん責などの処分を受けた。

　観光地の湖南省張家界市では、関係者の隔離措置を監督する立場にあった党員が、業務を真面目にやらずにダムで魚釣りをしていた。警告処分にとどまったが、実名を公表された。
https://www.yomiuri.co.jp/world/20210819-OYT1T50323/

人命を優先するからこそ処分も重い