中国のご両親、ひきこもりの娘を更生させるため無人島でサバイバルさせる

中国で泣きながら助けを求める女の子の動画が話題になっている。

場所は山東省乳山市に浮かぶ無人島。地元の漁師が近海で作業をしていたところ、突然、女の子の叫び声が聞こえたという。漁師から通報を受けた警察が駆けつけると、女の子は「もう耐えられない」と悲痛な胸の内を打ち明けた。すでに2日もここで過ごしていたという。

近くにいた両親によると、女の子は去年の9月に退学してから家に引きこもってばかりで、精神的に少し問題があり、態度も反抗的だった。そこで無人島という厳しい環境のなかで娘を鍛えるために、わざわざ四川省成都からやってきたそうだ。成都から無人島まで直線距離で約1700キロ以上、これは東京から上海にまで相当する距離だ。

島には水や乾パンなどの物資が揃い、人に頼んで安全も確保しているという。さらに両親は、「人とコミュニケーションを取ろうとしなかったこの子が、2日間でこんなに変わった」とその成果を語る。

しかし、警察からお咎めを受けると、救援ボートに乗せられ、一家の無人島生活は幕を閉じたのだった。

ネットユーザーからは、「精神的な問題があるなら医者に連れて行かなきゃ。誤った方法で子供の性格を変えるなんて親の怠慢だよ」といった厳しい声が上がる一方、「物資や安全を確保した上で子供に付いてあげているのだから、本当に子供を思っての行動なのだと思う」といった理解を示す声も上がっている。

中国でも社会問題となりつつある引きこもりの問題。この一家のように、家族の中だけで抱え込まないような支援が必要なのかもしれない。

https://courrier.jp/news/archives/254219/