【ご注意】７月１９日から首都高料金＋１０００円上乗せ

首都高速１９日から１０００円上乗せ 五輪・パラ期間中

東京オリンピック・パラリンピックに伴って首都高速道路では今月１９日から、午前６時から午後１０時まで、マイカー利用の車などは通行料金が１０００円上乗せされます。
オリンピックは東京など１都３県で観客を入れずに開催されますが、東京都などは無観客でも値上げするとしています。

東京オリンピック・パラリンピックで大会関係者のスムーズな輸送を確保するため、東京都や大会組織委員会は東京中心部の交通量を抑制する必要があるとしています。
首都高速道路は東京都などの要請に基づき、期間中、日中の時間帯を中心にマイカー利用の乗用車や軽自動車、それに二輪車の通行料金を１０００円上乗せします。

対象の期間は、今月１９日から来月９日と、来月２４日から９月５日で、いずれも午前６時から午後１０時までです。
トラックなど事業用の大型車などは上乗せの対象外となります。

また期間中、首都高の全線で午前０時から午前４時までの深夜の時間帯にＥＴＣを利用した車両のみ料金が５割引になります。
首都高速道路では平日の通行台数が１日およそ１００万台にのぼっていて、東京都は、大会関係者をスムーズに輸送するためには交通量を３割ほど減らす必要があると説明しています。

新型コロナウイルスの感染状況を受けて、東京オリンピックは関東の１都３県の会場について無観客で開催されますが、観客は公共交通機関を利用すると想定していたため、高速道路の交通量の推計には反映させておらず、首都高速道路会社では値上げは予定通り行うとしています。

首都高速道路で料金が１０００円上乗せとなる対象のエリアは以下のとおりです。
まず、ＥＴＣを利用した場合です。
都内のすべての区間が対象となるほか、埼玉県や千葉県、それに神奈川県から都内に向かう上り線では、埼玉県の戸田南の入り口、埼玉県の新郷の入り口、埼玉県の八潮南の入り口、千葉県の浦安の入り口、神奈川県の大師の入り口をそれぞれ通った時点で、料金の上乗せの対象になります。
また、京葉道路や中央自動車道、それに東名高速道路から首都高に入った場合もその時点で上乗せの対象になります。

一方、料金を現金で支払う場合も原則、上乗せされますが、３つの県内の一部区間で下り方向を通行する場合は対象外となります。
具体的には、埼玉県の戸田からさいたま見沼の区間、埼玉県の新郷から川口ジャンクションの区間、埼玉県の八潮南から三郷ジャンクションの区間、千葉県の浦安から高谷ジャンクションの区間、神奈川県の阪東橋から横浜横須賀道路までの区間、神奈川県の三渓園から横浜横須賀道路金沢支線の区間、神奈川県の岸谷生麦から横浜青葉ジャンクションの区間です。

料金が上乗せされる時間帯は平日の午前６時から午後１０時までに首都高速道路を通行した場合で、午前０時から午前４時までにＥＴＣを利用した場合は料金が半額になります。

首都高速道路の料金上乗せについて、東京オリンピックの１都３県の会場で無観客での開催が決まった今月８日以降、ツイッターには「オリンピック無観客なのに首都高１０００円高くする必要あるの？？」「無観客＆限定的な報道陣のみなんだから別に混まないんじゃない？」などといった投稿が相次いでいます。
また、疑問や反対の声のほか「毎日通勤で夫が使ってるので大打撃・・・」「逆に一般道は相当厳しそう」などと、仕事や生活への影響を懸念するツイートも見られます。
一方で、「もともと首都高は選手・関係者の移動用、観客は公共交通機関で来場という計画なので変更なしで筋は通ってる」「観客は公共交通機関を利用することが前提だから。無観客だろうが首都高は関係ない」などと、一定の理解を示す投稿も見受けられました。

無観客開催にもかかわらず、なぜ、首都高速道路の料金を上乗せする必要あるのか。
東京都の説明によりますと、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて公共交通機関を使わずにマイカーなどで移動する人も増えているとみられ、首都高速道路では平日の通行台数が１日およそ１００万台と、コロナ前と同程度に戻っているということです。

そのうえで「選手やスタッフなど大会関係者をスムーズに輸送するためには、現在の交通量を３割ほど減らす必要がある。１都３県では無観客での開催になるが、観客は公共交通機関を利用すると想定していたため、高速道路の交通量の推計には反映させておらず、無観客でも交通量を減らす必要があることから値上げは予定通り行う」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210716/1000067409.html