菅首相、夜の会食を「自粛」　記者対応も変化、支持率急落を意識か

菅義偉首相が17日以降、夜の会食を「自粛」している。新型コロナウイルスの感染リスクが高まる「5人以上」の飲食を控えるよう国民に呼びかける一方で、自ら8人程度で会食し、批判を浴びたためとみられる。旅行需要喚起策「GoToトラベル」事業では全国一斉停止に方針転換したほか、記者団の取材では、これまで応じなかった再質問に答えるなど、内閣支持率が急落する中で、世論を意識したとみられる対応の変化も目立っている。

　「専門家の先生方からは、飲食の場面の感染リスクが高いとかねて指摘をされております」。首相は22日に東京都内で行った講演で、飲食の感染リスクに触れたが、自身の会食には言及しなかった。21日に首相官邸で野田毅元自治相と会った際には「権力のある立場になると、たたかれるのはやむを得ない」と漏らしたという。

　自粛のきっかけとなったのは14日夜の会食だ。東京・銀座のステーキ店で、自民党の二階俊博幹事長、プロ野球ソフトバンクの王貞治球団会長、俳優の杉良太郎氏らと8人程度で会食。直前にGoToトラベルを28日から来月11日まで全国一斉に一時停止すると発表した際にも飲食の感染リスクに触れており、首相の「言行不一致」に批判が集中した。これには新型コロナ対策分科会のメンバーからも「会食を大人数でやった首相から、コロナ対策で強いメッセージを出しても国民には届かないだろう」と嘆く声が漏れた。

　首相は16日夕、首相官邸で記者団に「国民の誤解を招くという意味においては、真摯（しんし）に反省をいたしております」と陳謝したが、その直後にも会食に繰り出し、14～16日と3日連続で夜の会食を「はしご」した。

14日以降の首相の官邸退出後の主な動き
　しかし、批判の高まりを受けてか、翌17日からは自粛。午後7時前後に官邸を出ると、近くの衆院議員会館の事務所に立ち寄り、同7～8時台には衆院議員宿舎に帰宅する毎日だ。首相周辺は「少なくとも年内は、もう夜の会食はないのでは」と見る。

　首相の世論を意識したとみられる変化は、内閣支持率が急落した12月中旬以降、特に顕著だ。12日に毎日新聞と社会調査研究センターが行った世論調査では、菅内閣の不支持率は49％となり、支持率40％を逆転。14日にはGoToトラベルの一時停止を打ち出した。

　変化は発信のあり方にも見て取れる。官邸を出る際に立ったまま取材に応じる「ぶら下がり」取材では、用意された紙を読み上げて答えるだけで、追加の質問には応じずに立ち去ることがほとんどだった。だが、14日以降は紙を時折見ながらも極力顔を上げて答え、記者の再質問にも応じるなど対応が変わった。首相の一方的な発信姿勢には批判もあっただけに、首相周辺は「批判を気にしたのかもしれない」と語った。【花澤葵、川口峻】

https://mainichi.jp/articles/20201222/k00/00m/010/194000c

笑えるわw
自分の言葉で言えないのか

二階「何か言ったか？」

菅「何でもないです」

これは守りすぎ