【五輪】バッハ会長が力説「９か月後にはワクチンは利用可能なツールになる」

11/16(月) 17:59
スポーツ報知

バッハ会長が力説「９か月後にはワクチンは利用可能なツールになる」
安倍前首相！｜に授与された「五輪オーダー」を見つめる東京五輪・パラリンピック組織委の森会長。右はＩＯＣのバッハ会長（代表撮影）
　来日中の国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）のトーマス・バッハ会長が１６日、都内で開かれた東京五輪・パラリンピック組織委員会、ＩＯＣ、国際パラリンピック委員会（ＩＰＣ）の合同プロジェクトレビューに出席した。

　冒頭のあいさつで「９か月後には祭典が始まる。成功裏に開催されるためのフルコミットを表明するために来日した。成功のために尽くす決意は菅総理とも共有できた。完全に協調がとれていて方向性が同じと確認できた。これ以上ない緊密性だと思う。成功裏に会合を行えた。疑いの余地はなかった。決意に疑念もない」と力強く演説した。

　コロナ禍での五輪・パラリンピック開催に向け「必ずや妥当な数を観客を入れることも可能。科学的、医学的な展開があり、迅速な検査もできていると思う。ワクチンの開発もできている。利用可能になり、それもツール（工具箱）に入れられると思う。ワクチンという工具も使うことができると思う」と希望的観測を語った。海外からの参加者へのワクチン接種も掲げ「日本国民を尊重するがゆえの措置であり、参加者だけでなく、日本国民も守ろうとしていることを信じてもらいたい」と語った。

　昨年７月以来となるバッハ会長の来日に、組織委の森喜朗会長は「日本国民全員に対する激励の意味が込められていると思う」と語り、「コロナ対策を講じて大会を開催することで絆が確認されたことをうれしく思う。今回の合同プロジェクトレビューのほとんどはコロナ対策であり、詳細な議論が必要。濃密な議論を行って参りたい」と話した。

　森会長は今月上旬に東京・国立代々木競技場で、コロナ禍の中で実施された４か国参加の体操の国際大会を振り返り、「この大会の成功が五輪の道につながると正直ハラハラしながら拝見しました。専用バスの移動、外出制限など厳しい感染対策が徹底して、こうすればできるということが証明できた」と感想を述べ、男子の内村航平（リンガーハット）が検査で偽陽性になる問題もあったことを挙げた。

　森会長は「ドーム、ハマスタでも８０％の観客をいれる実証実験を行った。参考にしつつ、来年の大会でも安心、安全にできるよう準備を進め、活発な議論をお願いしたい」と話した。

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