【京都府警】女性にやりとり消去指示　嘱託殺人容疑者、証拠隠滅か

難病の筋萎縮性側索硬化症（ＡＬＳ）患者の林優里さん＝当時（５１）＝に薬物を投与し殺害したとして、嘱託殺人容疑で医師２人が逮捕された事件で、大久保愉一容疑者（４２）＝仙台市＝が林さんに対し、インターネット交流サイト（ＳＮＳ）でのやりとりを消去するよう指示していたことが２５日、捜査関係者への取材で分かった。
京都府警は、大久保容疑者が事件への関与を疑われるのを免れるため証拠隠滅を図ったとみて、詳しい経緯を調べている。
　捜査関係者によると、大久保容疑者と林さんは遅くとも事件の約１年前からツイッターで交流を始めた。２人の投稿には死生観に共感するやりとりが残されており、交流が進む中で、林さんが殺害を依頼したとされる。
　２人は林さんの自宅を訪れる日時や現金の支払いに関する交信には、第三者が閲覧できないダイレクトメッセージを利用。大久保容疑者は林さんにやりとりの内容を消去するよう指示し、林さんは従ったという。
　捜査関係者などによると、林さんから山本直樹容疑者（４３）＝東京都港区＝の口座に事件９日前の昨年１１月２１日と同２３日に、計約１３０万円が振り込まれていた。府警は殺害の報酬とみて調べている。

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