厚労省でバトル　健保連・協会けんぽ「診療報酬引き下げろ」　日本医師会「いやいや引き上げるべき」

来年度の診療報酬の改定をめぐり、健康保険組合で作る団体などは、厚生労働省に対し、医療費を抑制し、保険制度を
維持するために診療報酬を引き下げるよう申し入れました。これに対し、日本医師会の横倉会長は、医療サービスの質を
維持するためにも、医師の人件費にあたる部分を、引き上げるよう求める考えを示しました。

医療機関に支払われる診療報酬は、医師の人件費などにあたる「本体」部分と、薬の価格などの「薬価」部分で
構成されていて、来年度、改定時期を迎えます。

これを前に、大企業の従業員らが加入する健康保険組合でつくる健保連＝健康保険組合連合会や、中小企業の従業員らが
加入する「協会けんぽ」など６つの団体が厚生労働省を訪れ、浜谷保険局長に要請書を手渡しました。

要請書では、医療費が増加する中、医療の適正化や効率化を図り、保険制度を安定的に維持していくため、
診療報酬全体を引き下げるよう求めています。

健保連の幸野庄司理事は記者会見で、「医療現場の環境整備や効率化をやり尽くしてから引き上げの議論をすべきで、
今回はマイナス改定にすべきだ」と述べました。

これに対し、日本医師会の横倉会長は、記者会見で、「目先の財政論だけで引き下げを要望するのは納得しかねる」
と批判したうえで、医療サービスの質を維持するためにも、医師の人件費にあたる「本体」部分を、引き上げるよう求める考えを
示しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191127/k10012193311000.html

抵抗は無意味だ

この表現に悪意がある。
医師だけでなく全ての職員の人件費だけでなく、医療機器の管理、光熱費や感染性物質の廃棄にかかる費用などその他の全ての支出に当てられるもの。
このうち医師の人件費の占める割合など実際は微々たるものだが、「医師の人件費など」と表現するだけで世論が引き下げに動くんだよな。