【イギリス】ロンドン五輪の会場を改装、最大4000床の病院完成

英国では急増する新型コロナウイルスの患者に対応するため、国内3カ所に新たな病院を整備しているが、このうちロンドンに合計4000床のベッドを備えた病院が完成した。ロンドン五輪の会場にもなった大型国際展示場を改装した。

　2週間もたたないうちに、普段は国際展示場となっている施設が英国最大の病院に姿を変えた。ロンドン東部のエクセルセンターは、各2000床を備えることが可能な2つの巨大な病棟になった。今週中に初の新型コロナ患者を迎える予定だ。

　改装は英国軍の兵士が協力した。英陸軍のクリス・アンダーソン少佐は「軍とNHS（国民保健サービス）の担当者が協力して作業に当たっている。全員の士気が高く、この仕事に専念している」と語った。

　看護の先駆者フローレンス・ナイチンゲールにちなんで、ナイチンゲール病院ロンドンと名付けられるというこの病院。人工呼吸器と酸素吸入器を備えたベッドが500床用意された。4000床まで増やす予定だ。

　病院の責任者、ナタリー・フォレスト氏は「この病棟ほどの大きさのICUを備えた病院は、我が国にほとんどない」と話す。「私たちはナイチンゲールの教えに立ち返った。それは、十分なケアを受けて安心できる環境を、患者さんに提供することだ」

　このナイチンゲール病院は、新型コロナ対応のため英国で新設される3つの病院の1つ。他にもバーミンガムとマンチェスターで整備が進められている。

4/2(木) 11:33配信
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