代表的MAGA議員グリーン氏、正気に返ったためトランプ聖帝反逆罪で聖帝本人から粛清通告

トランプ米大統領は、マージョリー・テイラー・グリーン下院議員（共和、ジョージア州）に対する「自身の支持と推薦を撤回する」と表明した。グリーン議員はかつて、トランプ氏にとって保守派の強力な盟友だったが、このところ対立が激しさを増している。

トランプ氏は14日、自身のSNSへの投稿で「ジョージア州のマージョリー（グリーン議員）の選挙区では、素晴らしい保守派の人々が彼女の予備選出馬を検討していると聞いている。そうした彼らも彼女の言動にはうんざりしており、もし適切な人物が立候補するのであれば、私は全面的かつ揺るぎない支持を与える」と記した。

グリーン議員はトランプ氏の極めて熱心な支持者だった。だがここ数カ月は、イランのミサイル基地への攻撃やアルゼンチンへの財政支援延長といった外交政策判断を含むいくつかの重要課題を巡り、トランプ氏と距離を置くようになっている。

またグリーン氏は自身の所属政党である共和党とも衝突している。政府機関閉鎖を早期に終わらせるためとして、医療保険制度改革法（オバマケア）の保険料補助金の延長を共和党下院指導部に働きかけた。

さらに、性犯罪で起訴され勾留中に死亡した米実業家ジェフリー・エプスタイン元被告に関する資料公開を司法省に義務付ける法案を採決に持ち込むための請願書に署名。この請願書に署名した共和党議員はグリーン氏を含めわずか4人にとどまった。

グリーン氏はX（旧ツイッター）への投稿で、エプスタイン関連資料の問題が決定的な亀裂を招いたようだとし、来週予定されている下院での採決を前に「彼（トランプ氏）は私を見せしめにして他の共和党議員を脅そうとしている」と主張した。

「エプスタイン関連資料の公開を止めようと、彼がこれほどまでに必死になるとは本当に驚きだ」とグリーン氏は述べた。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-11-15/T5RREWT96OSG00