35年前「うわああっ！人面魚だあっ」あの頃は平和だったよな

幻の人面魚が山形の池に生き残っていた!?《衝撃フォト!》
10/11(土) 9:00配信

FRIDAY
一世を風靡した″伝説の鯉″

庄内平野の南、木々の生い茂る山の中に佇(たたず)む山形の善寳(ぜんぽう)寺。曹洞宗の三大祈祷場の一つであり、龍神を祀る名刹(めいさつ)である。

小雨降る秋の週末、あいにくの空模様とあって参拝客の姿はまばらだ。境内に入り、本堂裏手にある池（貝喰(かいばみの)池）に向かう。池のほとりをしばらく歩き、水面を覗き込むと、人の気配に鯉が集まってきた。３～４匹の黒い鯉に交じり、一匹の金色の鯉がスーッと近寄ってくる。ほかの鯉とはまるで異なるオーラ……人面魚である。しかも顔はかつて一世を風靡したあの人面魚にそっくりだ。″伝説の鯉″は、まだ生きていたのか――。

’90年の夏、本誌記事をきっかけに日本中が熱狂した「人面魚」ブームを憶えている方も多いだろう。山形・鶴岡市にある古刹(こさつ)・善寳寺の池に生息する、人の顔を持つ鯉を一目見ようと、人々が殺到した。

「当時のブームはすごかったです。人口10万人規模の市に一日１万人の見物客が殺到し、道路は大渋滞。善寳寺の前のお土産屋さんでは『人面魚饅頭(まんじゅう)』が飛ぶように売れてました」（鶴岡市役所観光物産課）

あれから35年――。平成を彩ったあの怪魚は、現在も生息していたのである。

◆35年前の人面魚は生きていた!?

善寳寺・広報室職員が語る。

「人面魚はいまも池におりますよ。現在は、金色が１匹、銀色が２匹、人の顔に見える模様の鯉がいます。とくに金色の鯉は、かつて報じられた個体と同じ色で見応えがありますよ。それが35年前の個体と同一の鯉なのか、あるいはその子孫なのかはわかりません。ただ、’90年に話題になった個体が死んだというのも聞いておりません」

鯉は50年以上生きることも珍しくない長寿の魚である。ならば、あの時の人面魚が当時からずっと生き永らえていることもありうるのか。

「当時の個体がまだ生きていても何ら不思議はありません」

と語るのは、『琵琶湖博物館』の学芸員で、淡水魚類の生態学に詳しい金尾滋史氏だ。

略

https://news.yahoo.co.jp/articles/9767fb0043f21db8f77aba21b2d47da7fea65b73