真田信繁（幸村）が大阪の陣で徳川家康を殺していれば…

真田信繁（幸村）、大阪の陣での勝利の可能性は？
​結論から言うと、真田信繁（幸村）が大阪の陣で最終的な勝利を掴む可能性は、極めて低かったと言わざるを得ません。

しかし、局地的な戦闘で勝利を収め、徳川家康をあと一歩のところまで追い詰めたのは事実であり、もし特定の条件が揃っていれば、歴史が大きく変わっていた可能性もゼロではありません。

​なぜ勝利は困難だったのか？

​大阪の陣における豊臣方と徳川方の間には、圧倒的な戦力差と組織力の違いがありました。

​シナリオ1　家康の首を取る
​信繁が狙った最大の目標は、敵の総大将である徳川家康の首を討ち取ることでした。夏の陣における「天王寺・岡山の戦い」では、信繁率いる真田隊は徳川本陣に三度も突撃を敢行し、家康をあと一歩のところまで追い詰めました。
​もしこの時、家康を討ち取っていれば、徳川軍は指揮官を失い大混乱に陥ったでしょう。後継者の秀忠は凡庸な将とされており、軍を立て直すことは困難だった可能性があります。そうなれば、豊臣方が一時的に戦局を有利に進め、和議に持ち込む、あるいは他の大名の離反を誘発できたかもしれません。

​シナリオ2　豊臣首脳部の一致団結
​当時の大坂城内は、和平を主張する穏健派と、徹底抗戦を叫ぶ主戦派で意見が対立していました。特に、豊臣秀頼の母である淀殿の意向が強く影響し、戦略に一貫性がありませんでした。
​冬の陣で信繁が築いた出城「真田丸」での奮戦も、城内の和睦派の動きによってその成果を生かしきれませんでした。もし、豊臣首脳部が信繁をはじめとする主戦派の意見に耳を傾け、一貫した戦略のもとに全軍が統率されていれば、より効果的な戦いが展開できたはずです。

​シナリオ3　外部からの援軍
​豊臣方は、全国の反徳川勢力に檄を飛ばし、援軍を期待していました。例えば、薩摩の島津家などは、関ヶ原の戦いの遺恨から徳川に対して好意的ではありませんでした。
​もし、家康を討ち取るなどの大きな戦果を挙げることができていれば、それを見て徳川を見限り、豊臣方に味方する大名が現れた可能性も否定できません。そうなれば、戦いの様相は一変していたでしょう。

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​総合的に見れば、真田信繁の勝利は非常に困難な、いわば「夢物語」に近かったと言えるでしょう。しかし、その卓越した戦術眼と、死を恐れぬ兵たちの勇猛果敢な戦いぶりは、絶対的に不利な状況下でも、一矢報いるどころか、天下人の肝を冷やさせたという点で、歴史に強烈なインパクトを残しました。
​「日本一の兵（ひのもといちのつわもの）」と称賛される信繁の戦いぶりは、単なる敗将としてではなく、最後まで諦めずに巨大な権力に立ち向かった英雄として、今なお多くの人々を魅了し続けているのです。
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水野勝成が家康の指示通り大人しくしてたら家康は死んでたかもね