暑すぎる！万博会場・東ゲート前の地表温度は50度近くに…国際宇宙ステーションの観測データ分析

大阪・関西万博会場（大阪市此花区）の8月の地表面温度が、東ゲート前で50度近くに達していたことが、国際宇宙ステーション（ISS）の観測データで分かった。

9月に入っても残暑は厳しく、連日大勢の来場者が入場待ちで列を作っており、専門家は熱中症対策の重要性を指摘する。

米航空宇宙局（NASA）が公開している国際宇宙ステーションの観測データを基に、衛星データに詳しい千葉大の山本雄平助教（都市気候）の助言を受け、読売新聞が分析した。

晴天で日中のデータがある8月21日午前10時40分頃の地表面温度を調べた。同日の大阪市の最高気温は36・9度だった。

観測データによると、東ゲート前の地表面の温度は最も高い所で49・5度に上り、大阪市中心部の南海難波駅前の交差点（48・9度）やJR大阪駅前の駅ビル周辺（46度）を上回った。同時刻の西ゲート前は46・2度だった。午後になると、温度はさらに上昇したとみられる。

一方、会場中央の「静けさの森」は42・1度で、温度が低い傾向がみられた。パビリオンが集まる大屋根リング内も40度台前半だった。

日本国際博覧会協会（万博協会）は東ゲート前にテントを設けているが一部しかなく、待機中は多くの来場者が日差しにさらされている。

10月13日の閉幕が近づく中、来場者は増加傾向にあり、午前9時台、10時台、11時台の来場予約をしている人は入場までに1時間程度、正午の人は2時間近くかかっている可能性があるという。

万博協会によると、東西両ゲート前はアスファルトで舗装され、静けさの森とリング内の地表は土や舗装用のブロックで覆われている。

山本助教によると、両ゲート前の温度が高いのはこうした地表の材質の違いが原因と考えられる。西ゲートの方が東ゲートより温度が低いのは、海に近く、海風の影響を受けている可能性があるという。

万博協会によると、8月に万博会場から熱中症（疑い含む）で救急搬送されたのは少なくとも23件。万博会場の診療所で勤務する救命救急医の犬飼公一さん（38）は「午前中からゲート前で熱中症になる人が多い」と話す。

「遠方から来た人が熱中症になりやすい印象がある。旅の疲れもあるだろうし、大阪の暑さに慣れていないのかもしれない」と指摘。

「こまめに水分補給をするとともに、涼しくなる夕方からの来場も考えてほしい。子どもは大人に比べて体温調節機能が弱く、照り返しの熱を受けやすいので特に気を配って」と助言する。

大阪管区気象台によると、大阪府内の最高気温は20日までは31～34度と平年よりかなり高いと予想される。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e91da9dd5d17f6897f4484a21ab43ee92ca70c79

9月
(ヽ´ん`)「延長できないの💦」