JA全農にいがた、今年の新潟コシヒカリ新米の概算金、前年比7割高の60kg・30000円(昨年は17000円)

新潟コシヒカリの概算金、前年比7割高の3万円　2025年産新米

JA全農にいがた（新潟市）は19日、2025年産の一般コシヒカリについて、農家に前金として支払う「概算金」を1等米60キログラムあたり3万円にしたと発表した。24年産の1万7000円に比べて7割強の引き上げとなる。金額はすでに県内の各JAに示した。国内最大の産地である新潟の動向は全国の新米価格に影響する。

これまで全農にいがたは各JAに提示する金額を正式には発表していなかったが、集荷競争が激化している現状などを踏まえ、25年産米は公表することにした。新潟でも特にブランド力が高い魚沼産コシヒカリの1等米は3万2500円（前年比1万3000円の増額）、新之助は3万1000円（同）となる。

コメの概算金は大きさや見た目で決まるコメの等級のほか、品種によって金額が変わる。一般コシヒカリの2等米は2万9400円、3等米は2万8000円に設定した。等級が低くなった場合も24年産からは大幅な引き上げとなる。

25年産の概算金を巡っては、3月ごろにJA全農にいがたが2万3000円を「最低保証額」とする方針を県内JAに伝えていた。生産コストの上昇に加え、25年は猛暑と渇水の影響で収量への影響が懸念される状況などを考慮し、大幅な増額に踏み切った。

概算金はJA全農にいがたが示した金額を参考に各JAがそれぞれ決める。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC1967W0Z10C25A8000000/