中国人5人、長崎県五島列島沖でサンゴを密漁して逮捕

五島列島沖でサンゴを密漁したとして中国人５人逮捕・起訴
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20250815/5030025025.html

逮捕・起訴されたのは、２０代から６０代の中国人５人です。

長崎海上保安部や長崎地方検察庁によりますと、先月５日の正午ごろ、男女群島の肥前鳥島の北、およそ４８０メートルの日本の領海内で、許可なくサンゴを採ったとして漁業法違反の罪に問われています。

いずれも認否は明らかにしていません。

海上保安庁の航空機がサンゴ漁の漁具を海中に下ろして航行する不審な漁船を発見し、巡視船が立ち入り検査を行ったところ、この５人が乗っていたということです。

携帯電話には、船内で撮影されたサンゴの画像が保存されていたほか、その後の捜査に対し「サンゴを採っていた」などと話した乗組員もいたということです。

中国では宝飾品に加工する「宝石サンゴ」が富裕層などを中心に人気で、高値で取り引きされていて、過去には長崎県や沖縄県、それに東京の小笠原諸島の沖合などで中国漁船による密漁がたびたび摘発されています。

今回摘発された漁船は、日本人が名義上の所有者ですが、それ以外の乗組員はいずれも中国人だったということで、海上保安部がいきさつを詳しく調べています。

長崎海上保安部によりますと、五島列島沖の日本の領海内でサンゴを密漁したとして海上保安部が中国人を検挙したのは、１４年前の２０１１年以来だということです。