北斗神拳は中国発祥なのになぜ日本人のケンシロウが伝承しているのか？

ケンシロウは中国の戦災孤児で、リュウケンに育てられた養子。生まれは中国だが育ちは日本。
北斗神拳は中国発祥だが、長い歴史の中で日本にも伝わっていた。

まじかよ……

まず、『北斗の拳』の世界観では、北斗神拳は一子相伝（後継者を一人だけに限定して伝える）の拳法であり、代々選ばれた資質ある者にのみ受け継がれてきました。ケンシロウは、幼い頃に両親と離れ、中国から戦乱を避けて日本へ逃れた後、北斗神拳の継承者リュウケンに養子として迎えられます。リュウケンは実は中国出身で、北斗神拳の伝承者でもありました。彼はケンシロウの潜在的な素質を見抜き、ラオウ、トキ、ジャギとともに彼を弟子として育てたのです。

つまり、ケンシロウは日本人でありながら、北斗神拳の正統な継承者に選ばれるにふさわしい資質を持っていたため、中国発祥の拳法を継ぐことになったのです。物語は国籍や民族を超えた「人間としての資質」を重視しており、ケンシロウがその象徴ともいえる存在になっています。