日本人、自分をクリエイティブだと思わない。クリエイティブだとバカだと思われるから

「語り」があって「言葉」がある
　以前に書いた記事よりも、もう少し本質的な説明から始めてみよう。まず創造性とは、新しいことをポンポンと思いつくことではない。創造性とは、
そのような個人に内在的な資質というよりは、他者との関係性や社会的文脈において「語りうる力」のことである。この前提に立てば、日本人が自身を創造的でないと捉えること自体、社会的ナラティブ（物語）に強く制約されていることになる。

　たとえば日本の社会においては、創造性は「変な人」や「逸脱した人」と隣接した領域、俗な言い方をすれば「われわれ」とは異なる「よそもの、
わかもの、ばかもの」などの領域として語られる傾向がある。画一性や安定性を志向する文化や実践の場においては、人びとには普通であることが求められ、創造的逸脱が抑制される。

　この場合、たとえ個人に創造的な実践があっても、それを語る社会的文脈の方が整っていないことになる。創造性の問題は、個人の資質よりも「語りの枠組みの不在」、すなわち物語を支える構造や背景の方が欠けている状態といえる。

　創造性の発揮とは、自己が社会的存在として振る舞うなかで実践する、自己物語の一部である。自己物語とは、フランスの哲学者ポール・リクールが提唱した概念であり、個人が経験や出来事を物語として解釈し、
それによって自己を定義する過程を意味する。自己は固定的な実体ではなく、常に変化し続ける物語として捉えられる。人は出来事を解釈し、それらを結びつけることで一貫した自己の物語を紡ぎ出し、自己認識やアイデンティティを形成する。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/461705ba5ec12c971c16ee83a108aaa31405f94a

まぁ横に倣え的な公務員思想が多いのはありそうだな