京大の「名物」タテカン撤去訴訟、職員組合の請求棄却　京都地裁判決

[京都府]：朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/AST6V0CTCT6VPLZB00VM.html

茶井祐輝　2025年6月26日 20時30分

立て看板が消えた京都大=2025年6月12日午後1時24分、京都市左京区、佐藤道隆撮影

　京都大の吉田キャンパス（京都市左京区）周辺の立て看板（タテカン）が撤去されたことは、憲法が保障する表現の自由の侵害にあたるとして、京大職員組合が京大と京都市に550万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、京都地裁であった。斎藤聡裁判長は、職員組合の請求を棄却した。

　タテカンは芸術・文化関連の催しや講演会の告知、サークルの紹介などに使われ、学生運動が盛んになった1960年代から掲げられるようになり、京大の「名物」ともされてきた。ただ、京都市はタテカンが屋外広告物条例に抵触するとして京大を行政指導。京大は2018年5月に撤去していた。

　組合側は、撤去が「表現の自由の侵害にあたる」と主張していたが、判決は、条例は違法・違憲ではないと判断。行政指導は努力義務を果たすよう求めたに過ぎないとしたうえで、大学には屋外広告物の設置を認めるかどうかの裁量があると指摘。組合に対してタテカンの設置を権利として認めていたとは言えない、などとした。

　判決を受け、京都市は「市の主張が認められ、安心している」。京大は「本学の主張を認めていただいた結果だと理解している」とコメントした。職員組合は、控訴する方針。

もうそろそろ消えてもいいだろ
味があって面白いとは言えるがデザイン的アート的には全然美しくないし