「知事与党」でも小池都知事は自民候補の応援に立たず…「なかなか時間がなかった」

東京都議選から一夜明けた23日、小池百合子都知事が報道陣の取材に応じ、自身が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が都議会第1党に返り咲いたことについて、「都民の生活をどう守っていくのか、その具体論に触れて、都民の皆様方の共感を得ることができた」と述べた。

小池氏は選挙期間中、応援弁士として各地を巡り、都ファの公認候補全37人の応援に入ったほか、公明党の候補者への応援演説も約20回を数えた。都ファは5議席増の31議席を獲得し、過去最低の21議席に沈んだ自民党から第1党の座を奪還した。

都議会では、都ファ、自民、公明の3党が「知事与党」として小池氏を支えているが、小池氏は自民候補の応援演説には一度も立たなかった。報道陣からその理由を問われた小池氏は、「なかなか時間がなかった」としたうえで、「苦しい部分があったと思うが、東京を世界一にしたいという方々が当選されたのはよかった」と話した。

都議会自民会派の小松大祐幹事長は読売新聞の取材に、「都民の信頼、期待を勝ち得なかった」と敗因を分析。小池氏の対応については、「同じ方向を向いているから協力しているが、違うものについては『違う』と言う」と述べるにとどめた。

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都選挙管理委員会は23日、都議選の投票率が47・59%だったと発表した。過去2番目に投票率が低かった2021年の前回選(42・39%)を5・2ポイント上回った。直後に参院選を控え、物価高や「政治とカネ」などの問題を巡る議論が活発になり、都民の注目が高まったとみられる。

読売新聞　2025/06/23 21:22
https://www.yomiuri.co.jp/election/togisen/20250623-OYT1T50208/
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