週刊文春が小泉進次郎の発言をファクトチェック　五次問屋については「存在しない」

小泉氏の政治手法には、父・純一郎氏の面影を感じずにはいられない。6月5日に開かれた衆院農林水産
委員会では、米卸業者の活況を引き合いに出し、こう語った。「ある大手卸の売上高は対前年比120％を
超え、営業利益はなんと500％くらい。【中略】やはりこういったことも含めて、よく！ お考えいただきたいです」。
いきなり大手米卸業者を“抵抗勢力”かのように糾弾したのだ。この発言を受け、SNSでは暴利を貪っている
として一部企業に誹謗中傷も相次いだ。小泉氏は6月14日に配信した自身のポッドキャスト番組でも、
コメの流通に触れ、「一部ではお米自体が“たらい回し”にされてるっていうところもあって。結果、そのあまりに
多い階層の中で手数料、マージンが乗って、高くなってる」と言及した。

この“たらい回し”発言について反論するのは、米流通評論家の常本泰志氏。「卸業者間でのたらい回しは
ありません。逆にコメの供給が少ない中で、顧客の需要に応えるために“卸間売買”で他の卸業者から買い足す
ことがあるぐらいです。でもそれはマージンを得るためではありません」。関西地方で卸業者を営む男性は、
小泉氏が主張する“五次問屋”発言について違和感を口にする。「テレビでよく五次問屋と言われていますが、
ピンと来ません。そもそも、はっきり階層があって『ここが五次問屋』というのが決まっているわけではない。
顧客への安定供給責任を果たす上で、卸同士の横のつながりで、売買があるだけ。例えばうちでコシヒカリが
不足していたら、別の問屋からうちに卸してもらう。逆にその問屋から『ササニシキを卸してもらえないか』と注文が
あったりする」。

その問屋間のやりとりの中で巨額のマージンは発生しないのか。前出の常本氏が指摘する。「卸間売買は、
業者間での助け合いの範疇に過ぎず、暴利をむさぼるなんてもってのほか。卸業者の世界は狭く、モラルのない
マージンを取る業者がいたら噂は一瞬で広まり、二度と商売なんてできません」。抵抗勢力を作り出す
“小泉コメ劇場”よりも、消費者が切に求めているのは、コメが適正価格で届くための、実りある議論だろう。

週刊文春 2025年6月26日号
https://bunshun.jp/denshiban/articles/b11650

ファクトチェック？

ただ大手の小売りから見ると邪魔だなと感じてる以上は
無駄なところもあるんやろ