Z世代で編み物ブーム🧶

なぜいま、編み物なのか。
思わず「はまる」その理由を取材しました。

初心者から上級者まで、幅広い層が通う東京都内にある編み物教室「さかねあつこオリジナルニット」。
2024年からZ世代の生徒が3割ほど増えたそうです。

ニットデザイナー・さかねあつこさん：
最初は若い方はいらっしゃらなかった。去年ぐらいから増え出してきて、かわいいものがいっぱい出てきて、“物作りしたい若い方”が増えてきた。

編み物を始めたきっかけを聞いてみると、編み物歴半年の25歳の女性は「海外のストリートスナップを見た時、モデルが手編みのマフラーをさらっと着こなしているのがかっこいいなと思った」と話していました。

さらに、“若い世代”の小学5年生の女の子は、「YouTubeで流れてきて、ステキな作品がたくさんあって、自分もこんなの作りたいなと思う。こういう作品をめっちゃ売ってみたい！」と話し、きっかけはネットだといいます。

ただ、完成までに時間がかかるのが編み物です。
“タイパ”を重視するZ世代に、なぜ受け入れられているのでしょうか。

編み物歴4年（25）：
スマホとか電車の中もずっとデジタル。“すぐ過ぎちゃう時間のつぶし方”をしてる中、考え事をしながら「没頭できる」「どこでもできる」がいま求められている。

同じように“没入感”を求める声はほかにもあり、編み物歴半年の25歳の女性は「学生時代に農業を経験したことがあって、ジャガイモ仕分ける作業していて、『没入感』が編み物と近いと思った」と話しました。

SNSを中心に情報があふれる中、編み物は、ふと立ち止まって考え事ができる貴重な時間のようです。

では、編み物にはまるZ世代は、どのような毛糸を求めているのでしょうか。

2024年の秋冬シーズンと比べて、売り上げが3倍以上になったという手芸店「新宿オカダヤ本店」（3月17日に新ビルに移転オープン）に、売れ筋を聞いてみました。

オカダヤ・斉藤和妙さん：
ふわふわもこもこ系な毛糸。一玉の中で何色も色が入っている「グラデーション」、段染めといわれている毛糸が若い方に人気。

キーワードは“映え”。
目を引く色合いや形のものが売れているようです。

編み物歴半年（25）：
インスタから見て来たいなと思った。シルバーのキラキラが欲しいと思って。
自分ならではの“映え”を“没入感”に浸り、作り上げる達成感。
Z世代の編み物は、さまざまな発展を遂げていきそうです。