【宇宙開発】ispace、6月6日に月面着陸へ　成功ならアジア民間で初

月面輸送サービスのispace（アイスペース）は4日、航行中の月着陸船が日本時間6月6日午前4時24分ごろ着陸する予定だと発表した。5月6日ごろに月周回軌道に入る。月面着陸は同社にとって再挑戦で、今回成功すればアジアの民間企業で初めてとなる。

月着陸船は1月15日にロケットによって打ち上げられた。現在、遠回りでも少ない燃料で月面に向かう軌道を航行している。これまでは5～6月ごろ着陸する予定としていた。

同社が都内で開いた記者会見で、袴田武史・最高経営責任者（CEO）は「1回目の挑戦は着陸の寸前までできた実績がある。エンジニアの努力で自信をもって着陸を迎えられると期待している」と話した。

アイスペースの月着陸船を打ち上げたロケットに相乗りした米宇宙企業のファイアフライ・エアロスペースの月着陸船は3月2日に月面着陸に成功した。民間企業としては米宇宙企業のインテュイティブ・マシンズに続く世界で2例目となった。

アイスペースは2022年12月に月着陸船を打ち上げ、民間企業として世界で初めて月面着陸に挑戦した。23年4月に高度の認識を誤って着陸目前で失敗した。

2025年3月4日 11:44 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC041650U5A300C2000000/