中国製AIディープシークにキムチ発祥の地を聞いたら「韓国ではなく中国」

　もう一度、あらためて韓国語で尋ねると、今度は「韓国」と答えました。

　国家情報院は「『東北工程（中国による歴史の書き換え）』『キムチ』『端午の節句』などについて質問すると、言語によって回答が異なっていた」と指摘しました。

　中国政府の統制下で、敏感な内容については回答をしなかったり、情報を歪曲したりする可能性があるということです。

　「事後トレーニングによって、その価値観を中国の基準に合わせているとしたら、もしかして『キムチ』だと答えが出ても、これを『泡菜（パオツァイ）』に変えているかもしれません」

　ディープシークは、個人情報を中国政府の統制を受けている国営通信会社チャイナ・モバイルに転送しているという説も取り沙汰されています。

　韓国の政府部処（省庁）や企業は相次いでディープシーク禁止令を出しています。

　この余波で、ディープシークの一日使用者数は先月28日に19万人を越えてピークに達したものの、ディープシーク禁止の動きが出た今月4日には7万人台と60％以上減りました。

　アプリの新規インストールも8分の1程度に減っています。

　韓国個人情報保護委員会は1－3月期中に生成 AI 使用ガイドラインを発表する予定です。TV朝鮮、オ・ヒョンジュがお伝えしました。