在留資格を認められなかった川口のクルド人母子の「在留許可を求める署名」が1万6500筆集まる

　昨年2月に日本で再会したトルコ出身クルド人家族のうち、妻と次男の在留延長が認められなかった問題で、家族は26日、2人について新たな在留資格の許可を東京出入国在留管理局に申請した。家族は「一緒にいさせて」と訴えており、支援団体も2人の在留許可を求めて募った署名約1万6500筆を提出した。

　家族は、トルコでの迫害から逃れて1999年に来日した埼玉県川口市の50代男性のMさん（仮名、難民申請中）と、妻と子ども4人。妻子は昨年2月のトルコ大地震で自宅が壊れ、男性を頼って来日した。

　申請した在留資格は、次男は高校進学が決まり「留学」、妻は次男の監護や養育を目的にした「特定活動」。申請の理由書で、妻は未成年の次男の世話に加え、自身が抱える目の難病の治療を希望。トルコに帰国しても住まいや頼れる人はなく、被災地での生活は極めて困難とし、家族一緒に暮らせるよう在留資格の許可を求めている。

　署名は、市民団体「クルド人難民Mさんを支援する会」が16日から、署名サイト「change．org」などで募った。同会は「多くの人が家族を心配している。人道的な判断をお願いします」と話す。

　家族は、妻と娘2人が2002年、日本にいる男性の元に来て、息子2人も誕生した。11年の東日本大震災に伴う原発事故で被ばくを恐れ、妻子はやむなく帰国した。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/356845

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