安倍派閣僚「自らの判断で辞めた」　岸田首相、文科相更迭迫られ答弁

岸田文雄首相（自民党総裁）は６日の衆院予算委員会で、「裏金事件」を巡り更迭した安倍派（清和政策研究会）の閣僚や党幹部について「自らの判断でお辞めになった」と説明した。立憲民主党の山岸一生氏から同日、旧統一教会（現世界平和統一家庭連合）の関連団体による選挙支援が明らかになった盛山正仁文部科学相の更迭を迫られ答弁した。

　安倍派幹部と同じ対応をとることを避けるために唐突に「自主的な判断」を持ち出した格好。岸田派出身の盛山氏を守ろうとする姿勢が露呈し、「身内に甘く一貫性を欠く」（自民幹部）との批判が高まりそうだ。

　岸田首相は政調会長時代に党本部で旧統一教会関係者と面会した写真などが明らかになった際も「記憶も記録もない」として自らの責任や団体との関係を否定している。旧統一教会との関係を巡って麻生派（志公会）の山際大志郎氏が経済再生相を更迭されたが、同派幹部は「総理は行き当たりばったりでお手盛りも甚だしい。人心は離れるばかりだ」と断じた。（有吉　敏）

神奈川新聞 | 2024年2月6日(火) 13:30
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