カナダに亡命した周庭さん、中国の愛国的な施設に行くことを強要され、感謝や懺悔の手紙を書かされたり、写真をたくさん撮られた事が判明

自身のインスタグラムでカナダへの事実上の亡命を表明した香港の民主活動家、周庭氏は4日、ロイターの取材に対し、香港に戻る意志がないことを改めて表明した。香港政府トップの李家超長官は、周氏が生涯追われることになると警告した。

周氏は2020年11月に無許可デモなどの罪で10カ月の実刑判決を受けた。21年6月に出所後もあくまで保釈身分のままに置かれ、パスポートも管理されていたという。

香港の民主活動家　周庭氏
「香港には戻らないと決めた。もちろん戻りたい。香港がいつか自由で民主的な場所になれば、戻っても大丈夫だと思う。
しかし現時点では、香港の政治情勢と私の精神的・肉体的な健康面、そして香港から再び出ることが許されないという。政治的なリスクの高さを考慮し、香港に戻らないことにした」

香港当局は、留学のためのカナダ渡航と引き換えに、中国本土の「愛国的な」施設などの訪問を周氏に強要したという。
また警察官が起草した、懺悔や当局への感謝をつづった手紙に署名することを求めたという。

「私が中国本土にいたとき、そして今年も当局の取り調べの過程で、私は警察への感謝の手紙や懺悔の手紙を書くことを強要された。
中国本土に行くことを強要され、写真もたくさん撮られた。もし私の身に起こったことを公表しなければ、いつかこれらの写真や手紙が、
私が自分のやったことを後悔していて、今では愛国者になったことを示す証拠にされてしまうかもしれない。それは良いことだとは思わない」

「私はただ自由に生きたいだけだ。なぜ自由がこれほどまでに難しいものなのか理解できない。この3年間、特に今年経験したことで、恐怖から逃れることとは何かが本当によくわかった。
恐怖の中で暮らしたこの3年間は本当に嫌だった。もう中国本土には戻りたくないし、香港警察へのお礼の手紙を書かされるのも嫌だ。こんな生き方をしてはいけない」

保釈後も周氏の行動は厳しく監視された。フルタイムの仕事を見つけることや、住まいを見つけること、銀行口座を開設することも困難になったという。

「普通に生活するのもとてもとても大変だった。例えば新しい銀行口座を開設するのが難しかった。フルタイムの仕事を見つけるのも大変だった。
香港の政治的な雰囲気のため、アパートを見つけるのも大変だった。人々は自らを検閲し、私のような民主活動家には何も提供しようとしない」

（以下ソースに続く）
https://news.yahoo.co.jp/articles/9db32c0aae47da53a01497a732073c596fc2df85

周庭さんの近影

きんもー