自民・甘利明氏「半導体を制する者が世界を制する…私は2017年には重要性を認識していました」

私が最初に半導体の重要性を認識したのは、ソフトバンクグループの孫正義さんの2017年ごろの発言です。
彼がビジョンファンドに出資者を募るとき「20世紀は石油を制した者が世界を制したが、21世紀はデータを制する者が世界を制する」とプレゼンしたというんですね。

確かにそうだ、と思いました。データを握った者が勝つ。となると半導体だな、と。半導体をつくれる国は限られ、世界は半導体を供給する側と供給される側に二分される。
そのとき日本はどっちに回るか。当然ものづくりの国なんだから、半導体をつくる側でしょう。
デジタル化が進み、半導体の重要性が高まる半面、その生産地は台湾に偏っている。一方、米中対立が激化し、台湾有事も考えておかなければならない。これがまさに経済安全保障上の最大のリスクです。

もし台湾から日本に半導体が来なくなったら、日本はリーマン・ショック以上の経済的な打撃を受けるでしょう。
自動車が99%完成していても、たった一つの小さなチップがないだけで完成車として出荷できないんです。コロナ禍のときに経験したでしょう？

最初の認識が2017年て…それまで知らなかったってこと？　嘘だろ？本当に？？

ＴＳＭＣに数千億円も与える必要はなかったんじゃないかな