自民党の鳥取県議、議員ゴルフ同好会の資金230万円を私的流用。使途については「分からない。説明できない」

　鳥取県議会の会派・県議会自民党（斉木正一会長）は15日、県庁で会見を開き、会派所属の松田正県議（49）=3期、米子市選挙区=が、県議らでつくるゴルフ同好会の会費を私的流用していたと発表した。松田県議は約230万円を返金したが、「重大な行為で到底容認できない」として同日付で会派から除名された。

　会派などによると、刑事告発や辞職勧告決議案の提出、自民党県連としての処分を行うかは未定という。

　同好会メンバーの野坂道明・副議長によると、会は2016年、中国5県の県議によるゴルフ大会参加に向けて設立。改選ごとに超党派で十数人から20人程度の県議が所属し、1人あたり月2千円の会費を集め、松田県議が同好会名義の口座で管理していたという。

　設立当初、ゴルフコンペが1度開かれたが、その後は災害やコロナ禍で活動できず休眠状態だったが、会費徴収は続いたという。

　今月初旬、同好会メンバーから決算報告がないなどの指摘があり、松田県議が所属する会派幹部が調査。16年10月から今年6月にかけてキャッシュカードで50回以上にわたり、計約256万円が出金されていたことが確認された。

　同好会が松田県議に使途や経緯の説明を求めたところ、「分からない。説明ができない」と私的流用を認め、謝罪。松田県議がコンペの景品などに使ったと説明する一部費用を除いた約230万円が返金された。

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