県の天然記念物イボイモリを韓国に持ち出そうとしたか　韓国人２人逮捕

沖縄本島北部などに生息し県の天然記念物に指定されている「イボイモリ」６匹を、無許可で那覇空港から韓国に持ち出そうとしたとして、関税法違反の疑いで韓国人の容疑者２人が警察に逮捕されたことが関係者への取材でわかりました。

逮捕されたのは韓国人の２０代の容疑者２人です。

関係者によりますと２人は今月１０日、那覇空港の国際線ターミナルで、「イボイモリ」６匹を無許可で韓国に持ち出そうとしたとして、関税法違反の疑いが持たれています。

税関によりますと、職員がバッグの中に隠されていたイボイモリ６匹を見つけ警察に通報したということで、このうち１人は韓国でペット関係の仕事をしているということです。

関係者によりますと、調べに対し、２人は「本島北部で採取した。持ち出しが禁止されているとは思わなかった」などと話しているということです。

２人は本島北部の宿泊施設に数日間滞在し、本島北部などでイボイモリを捕獲したとみられるということで、警察が詳しいいきさつを捜査しています。

環境省によりますと、イボイモリは県の天然記念物に指定されているほか、種の保存法に基づき国が「国内希少野生動植物種」に指定し、捕獲や日本からの輸出は原則として禁止されています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20221221/5090021302.html