宮城県知事、関西電力の風力発電事業に違和感「東北にわざわざ出て来なくても、関西でやればいいのではないか」

　Ｑ　関西電力が川崎町で計画する風力発電事業について、住民から疑問の声が出ている。

　Ａ　川崎町に限らず、県内の至る所で太陽光や風力発電の申請が出ている。再生可能エネルギーを普及していくことは極めて重要なことではあるが、ここまで長年守り続けてきた山林の価値を失うようなことになりはしないかと危惧はしている。県として事業者に厳しく指導しているが、（事業者が）決められたルール通り進めていけば、現時点でそれを止めることはできないということはご理解いただきたい。

　太陽光パネルにしても風力発電にしても、２０年、３０年すると更新や廃棄時期を迎える。その時点で事業者が責任をもってやってくれるのか、どこまで担保できるのかが非常に重要なことだと思っている。

　Ｑ　東京電力福島第１原発事故で浮き彫りになったように、東北が大都市圏の電力を供給する構図が再生エネでも続く状況をどう考えるか。

　Ａ　同じ日本国内なので問題ないとはいえ、関西電力が東北にわざわざ出てきて設置しなくとも、関西の中でおやりになればよろしいのではないかという思いは持っている。法的には全く問題ないが、心情的には違和感がある。

https://kahoku.news/articles/20220613khn000021.html