- 1 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 18:47:37.235 ID:blvC+JOF0
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日本昔話
【始末屋亀太郎】昔々、始末屋と呼ばれた亀がおったそうな。
その亀の名前は亀太郎。↑ここまで書いてあとは頼んだ
- 2 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 18:48:37.966 ID:blvC+JOF0
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亀太郎は、人間と仲良くなりたいと思ってはいたが、人間に近寄ると殺されてしまうから近づくこともできずにいた。
そんな時だった。
ある夜のこと、亀太郎が一匹で歩いていたら、人間の子供に出会ったのじゃ。
子供といっても十歳くらいの子供でな。それがまた可愛い子だったんじゃよ。
- 3 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 18:49:37.359 ID:blvC+JOF0
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その子は「ぼくはねー、てんしさまなんだ」と言っておってなぁ……。
しかし、その子供が可愛かったもんで、わしは思わず話しかけてしまったんじゃ。
すると、その子は「ぼくをたすけてくれたら、なんでもあげる!」と言うもんだから、わしはその子の言う通り助けてやった。
そして、「ありがとう!」と言った後、その子の姿が見えなくなったと思ったら、目の前には着物を着た綺麗なお姉さんが現れていたんじゃ。
- 4 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 18:50:26.784 ID:JhEWvacT0
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語尾「じゃ」になっててワロタ
- 5 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 18:50:55.224 ID:blvC+JOF0
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そのお姉さんはこう言った。
「あなたのおかげで、この子を嫁にすることが出来ました。本当に感謝しています」とな。
どうやら、その子は天使ではなく神様の娘だったらしい。
- 6 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 18:51:01.724 ID:U9haBy4B0
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仙人口調なんなんだよ
- 7 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 18:52:07.890 ID:blvC+JOF0
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それからという物、そのお姉さんは毎日のようにうちに来るようになった。
わしの家に遊びに来たり、一緒に散歩をしたり……それは楽しかったのう。
- 8 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 18:52:47.659 ID:blvC+JOF0
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しかしある日のことじゃった。
いつもの様にうちに来ていたそのお姉さんが急に泣き出したのだ。
わしは慌てて慰めようとしたが、その時のお姉さんの姿が変わっていったのじゃ。
まるで服を脱ぐようにどんどん体が縮んでいき、最後には一人の女性になってしまった。
- 9 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 18:54:27.194 ID:blvC+JOF0
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そう、その女性はあの男の子の母親じゃった。
わしはすぐに謝ったが、母親は許してくれなかった。
仕方がないから、わしは母親のために何かしようと思い、山へ行って木の実を取ってきたりした。
それを母親に食べさせる度に、母親の体は元に戻っていってな。
- 10 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 18:55:58.364 ID:blvC+JOF0
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そして、母親が普通の女性になった頃、母親はわしにあることを告げてきた。
それは、わしが殺した人間たちの事だった。
- 11 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 18:57:48.984 ID:blvC+JOF0
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わしは自分がした事を後悔したが、もう遅い。
わしは母親と共に地獄に行くことになったのじゃ。それから、しばらくしての事じゃった。
一人の男が家に訪ねてきてな。その男は、あの父親の弟だと名乗った。
- 12 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 18:58:45.926 ID:blvC+JOF0
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弟はこう言ってきた。
「兄貴を殺したお前を許すわけにはいかない」とな。
まぁ当然の話だろう。
わしだって、自分の家族が殺されたら相手を56すと思う。
- 13 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 19:00:44.173 ID:blvC+JOF0
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だが、わしは何も言い返せなかった。
すると、弟はこう言った。
「もし俺と一緒に来るなら、殺さないでやってもいい」とな。
正直、行きたくはなかったが、このまま殺されるよりはマシだと思い、弟の誘いに乗った。
それからというもの、わしは弟に連れられて地獄の中へと入っていった。
- 14 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 19:01:47.204 ID:blvC+JOF0
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そこは、まさに阿鼻叫喚の世界だった。
そこにはたくさんの罪人がいてな、みんな苦しみながら生きている。
そんな光景を見ながら歩いていると、一人の少女が現れた。
その少女は白い肌で金色の髪を持ち、青い瞳をしていた。
その少女を見た瞬間、わしはこの子が誰なのかすぐに分かった。そう、わしの妹だとな。
- 15 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 19:03:23.470 ID:blvC+JOF0
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妹はわしの顔を見ると嬉しそうな顔をして抱きついてきたが、わしはそれを拒んだ。
なぜなら、わしは人を殺しているからな。
わしが殺した人間は、皆鬼になっていた。
だから、きっとこいつもそうなるだろうとわしは思った。
- 16 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 19:04:15.491 ID:blvC+JOF0
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しかし、妹は違った。
妹は笑顔のまま、「おじちゃん、いっしょにあそぼう?」と言いながら手を引いてきた。
驚いた事に、わしは抵抗できなかった。そして、しばらく遊んでいると妹の体がだんだん透けていった。
そうか……こいつは死んでしまったのか。
そう思うと悲しくなってな……。気がつくと泣いていたよ。 - 17 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 19:05:51.151 ID:blvC+JOF0
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それを見て心配したのか、妹はわしの頭を撫でてくれた。その優しさに触れてまた泣いちまった。
その後、わしは妹を連れて歩き続けた。
それから少し歩くと、大きな屋敷があってな。そこにいる人に頼み込んだんだ。
そしたら、その人は快く受け入れてくれてな。その日から、わしはその人の世話になる事になった。
- 18 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 19:06:51.892 ID:blvC+JOF0
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その人から聞いた話によると、どうやらこの世界では死んだ者は閻魔大王によって審判を受けるらしくてな。
それで、罪を償うために様々な試練を与えられるらしい。
その話を聞いた時、わしは決めたんだ。
この子だけは守ろうとな。 - 19 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 19:07:40.182 ID:blvC+JOF0
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それからという物、わしはその子の面倒を見たりしながら生活していた。
そんなある日の事だった。
その日もわしらは一緒に過ごしていたんだが、急にその子が泣き出してな。
わしは慌ててその子を慰めたんだ。
その子はこう言った。
「お母さんに会いたい……」とな。
その言葉を聞いたわしはその子を抱き抱えて走った。
どこにいるかも分からないし、そもそもこの世界のどこかにいるかどうかも分からなかったが、それでもわしはその子を母親の元へ連れて行こうと思ったんだ。
- 20 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 19:08:48.270 ID:blvC+JOF0
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それからしばらくして、わしはその子の母親を見つけた。
その母親はわしを見るなり涙を流し、抱きしめてくれた。
それからわしとその子は天国で暮らすようになった。
幸せだった。 - 21 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 19:09:29.608 ID:blvC+JOF0
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それから、どれくらい経っただろうか? ある時、わしは夢を見た。
その夢の世界でわしは一人の男と出会ってな。
その男は、わしにこう言った。「この世界を救ってくれないか?」とな。
- 22 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 19:11:25.236 ID:blvC+JOF0
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わしはその男の願いを聞き入れた。
それがどういう意味だったのか、今となってはよくわからん。
だが、わしはその男に言われた通り、その世界を救うことにした。
その世界というのは、地獄のことだった。
- 23 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 19:12:13.584 ID:blvC+JOF0
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地獄とは、その名の通り悪い奴らがたくさん住んでいる場所じゃった。
わしはそこで暮らす罪人たちを一人残らず殺し回った。
その世界に生きる者たちを守るために戦った。
- 24 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 19:13:30.032 ID:blvC+JOF0
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ただ、地獄に住む者の中には、心優しい者もいたんじゃ。
その者達はわしに協力しようとしてくれた。しかし、わしはそれを断った。
なぜならば、その者たちの住む場所は地獄ではなかったからな。わしが戦っていたのはあくまで悪人だけ……つまり人間たちだけだったのじゃ。
- 25 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 19:14:20.182 ID:blvC+JOF0
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しかし、それは間違いだったのかもしれないな。
ある日のこと、わしは一人の女の子と出会った。
その子はとても可愛くてな……まるで天使のようじゃった。
わしはその子を守りたかった。
だから、わしはその子のために戦うことを決めた。 - 26 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 19:15:00.767 ID:blvC+JOF0
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その子はわしに懐いていてな。よくわしの後ろを追いかけてきた。
わしはそんな子が愛おしくなった。
それからというもの、わしはその子とずっと一緒だった。
わしがその子の側にいると、その子はどんどん成長していく。 - 27 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 19:15:32.427 ID:blvC+JOF0
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しかし、成長してもあの頃の可愛い姿のままでな。
わしはますますその子が好きになっていった。そして、その日が来た。
その日、わしは地獄で起こる異変を感じ取った。
- 28 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 19:15:56.368 ID:blvC+JOF0
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その異変は、その世界の住人たちにも伝わっていたようでな。
みんな怯えながら暮らしていた。わしはすぐにその原因を突き止めようとしたが、その前にやるべき事があった。
そう、この子を守ることだ。
- 29 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 19:16:00.291 ID:xKNtvnHGr
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まったく意味はわかんねぇけどすっごい眠いときに読んだら疑問に思わない程度の文章できてるのすげえな
- 30 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 19:19:00.681 ID:blvC+JOF0
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わしはその子を安全な所へ避難させた後、原因を探しに向かった。
その道中で、一人の少年に出会った。
その少年は自分こそが救世主だと名乗り、わしにこう言った。
「この世界を救ってほしい」とな。
わしは迷わずその頼みを引き受けた。
わしはこの子のためならなんだってできると思っていたからな。 - 31 名前:一般よりも上級の名無しさん 投稿日時:2022/05/24(火) 19:20:13.897 ID:blvC+JOF0
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そうして、わしは救世主とともに行動することになった。
わしは救世主と共に旅を続け、ついに地獄の王である魔王と対峙した。
魔王は恐ろしかった。
今までに感じたことのない恐怖を感じたよ。
だけど、わしは立ち向かった。
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