連合、分裂か「私たちの政治方針は候補者たちの屍の上にできている。自民党との連携は労働運動への侮辱」

「労働運動への侮辱」　内部分裂の兆し／5

　政権交代を目指してきたはずの連合がおかしい。夏の参院選が迫る中、立憲民主、国民民主両党への支援に力が入らず、むしろ自民党への接近が目立つ。約700万人を擁する労働組合のナショナルセンターは、どこに向かうのか。

　「労働運動と私の20年の歴史は自民党との闘いの歴史です。それは敗北の歴史でもあります。私たちの政治方針は私たちが人生をめちゃくちゃにした候補者たちの死屍（しし）の上にできています。自民党との連携は私の労働運動への侮辱です」

　2022年2月17日夜、連合の芳野友子会長が自民党の小渕優子組織運動本部長、森英介労政局長と東京都内で会食したことを受け、芳野氏の出身産別「ものづくり産業労働組合（JAM）」の安河内賢弘会長は、こうツイートした。

自民党だろうが野党たろうが目的達成に合理的な相手と組めば良い。

自民党との連携が目的達成に繋がらないなら、そう言って反対すればよい。過去は関係がない。