狂った日本社会では、まともな人間ほど深く傷つく

　企画書を作るのが大幅に遅れてしまい、社内で1人だけ残っていました。イライラしながらキーボードを叩いていると、ホストみたいに長身でイケメンの清掃員が、手にモップを持って入って来たんです。
「恐れ入ります。下のフロアの作業が遅れてこんな時間になってしまいました」
「お疲れ様です。じゃあ、お互い残業ですね」

　彼は床を磨きながら何度もこっちを見ていたけど、悪い気はしません。私は笑顔で「いつからこのお仕事されているんですか？」と声をかけました。
「去年です。対人関係が苦手だから肉体労働のほうが向いているんですよ。一時は人間不信から引きこもりになったこともあって…」

　話を聞いて驚きました。なぜなら私も前の会社でいじめられ、1年ほど自宅にこもっていたからです。妙な共感と好意を持ち、自分の体験を話した瞬間、モップを動かす手が止まり…。
「その繊細さが、僕らに共通した短所だよ。狂った日本社会では、まともな人間ほど深く傷つく」

　じっと見つめられながら心の琴線に触れる言葉に感動し、私はポロポロ泣いてしまったのです。
「涙を拭いて」

　彼は、私の頬を撫でながら慰めてくれます。太い腕に抱かれ、もうどうなってもいいと思っていました。

　彼は椅子に座っている私の前にひざまずき、ショーツとパンストを下げます。
「ダメよ。シャワーも浴びずに汚いでしょう？」
「いいんだ。舌で全部きれいにしてあげる。心が凹んでいる時は、体だけでも心地よくならないと」

　有無を言わせず、舌先は陰核を確実に補足します。それから、花びらの裏側や肛門の皺にまで舌が這い、女の部分は痙攣したように収縮を繰り返しました。
「ああっ、イッちゃいそう」
「舌でイク？　それとも1つになりたい？　選んで」
「挿れて、お願い、早く！」

　勃起したペニスを突き立てたところに身を埋める座位で、私たちはガッチリと結合したのです。自然にこちらの腰が激しく動き、彼はそのリズムに合わせて男根を突き上げました。
「ギャーッ、イクーッ」

　私は深い快楽の中、一瞬気を失いながらも頂上まで上り詰め…。

　5年間、クモの巣が張るほど空いていた膣の奥を、今では長いペニスが丁寧にお掃除してくれました。
(書き手・モップ)
https://wjn.jp/sp/article/detail/1016435/