【守護神】ウクライナ支援金1億円突破！ カナダ人男性発案の「聖ジャベリン」グッズが爆売れ

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　対戦車ミサイル「ジャベリン」を携行する聖母マリアーー。
カナダ人男性がウクライナを支援するためにデザインしたキャラクター「聖ジャベリン」のグッズが爆発的に売れ、寄付金の総額が1億円を軽く突破している。

聖ジャベリンをデザインしたのは、2014～18年に、ウクライナでフリージャーナリストとして取材活動を行い、
その後、トロントのマーケティング会社に就職したクリスチャン・ボリスさん（35）。
2月24日にロシア軍がウクライナに全面侵攻を始める少し前に、クリスチャンさんはインスタグラムに「聖ジャベリン」のイラストを投稿。
すると、すぐに2人から「このキャラのTシャツやステッカーはないの？」という問い合わせがあったという。

〈これはウクライナの支援になる〉と思ったクリスチャンさんは専門サイトを立ち上げ、
カナダで、ウクライナの戦死者遺族や負傷退役軍人を支援している慈善団体「ヘルプ・アス・ヘルプ」と協力し、
ステッカー、Tシャツやスエットシャツなどの衣類、コップなどさまざまなキャラクターグッズの販売を始めた。

聖ジャベリンの人気は爆発、グッズは飛ぶように売れ、製造や配送が全く追いつかない状況になった。
当初は〈500カナダドル（約4万7000円）くらい集まれば〉と思っていたというクリスチャンさんはこう語った。
「完全にバイラル（口コミで拡散している状態）になりました。販売や搬送などの問題が山積みです。まさかこんなことになるなんて思ってみませんでした。完全にクレージーな状況です」
3月10日時点で、売上は116万カナダドル（約1億800万円）に達した。

ちなみに「ジャベリン」は米国製の対戦車ミサイルFGM-148のこと。
照準装置や引き金のついたランチャーとミサイルを収納した発射筒で構成され、ランチャーは何回でも使用可能だ。
人間が肩に担ぐなどして使用する。
目標をロックオンして発射すると、その後は誘導しなくても目標に命中する“撃ちっぱなし”のミサイル。
その間に射手はすぐに安全地帯に避難することができる。
すでに大量のロシア軍の戦車や装甲戦闘車両を破壊している、まさにウクライナの“守護神”だ。

現在、ウクライナとの国境に近いポーランドで救援物資の配送のコーディネートを手伝っているクリスチャンさんは、
今後は専従のスタッフを雇って聖ジャベリンの販売を行う方針だという。
クリスチャンさんは、この販売キャンペーンが現在の支援になることはもちろん、〈戦後の復興にも役立てば〉と祈っている。

まさしくジェノサイド