ファイザー、ロシアに医薬品の供給継続　新規治験は停止 (3/14)

※日本経済新聞

ファイザー、ロシアに医薬品の供給継続　新規治験は停止
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN14BX10U2A310C2000000/

2022年3月15日 0:22

【ニューヨーク=野村優子】米製薬大手ファイザーは14日、ロシアのウクライナ侵攻を巡り、人道上の理由からロシア向け医薬品の供給を継続すると発表した。一方、ロシアでの新たな臨床試験（治験）は開始せず、進行中の治験についても患者の募集を停止する。

ファイザーは声明で、「医薬品の自主的な供給停止は、患者を最優先にするという私たちの基本原則に反する」と説明した。がんや心臓血管などの治療薬の投与が終了すれば、特に子どもや高齢者にとり、重大な苦痛や命の危機につながるとした。欧米などによる制裁措置の対象から、医薬品や医療機器は除外されている。

一方、ロシアで新たな治験は実施しない。進行中の治験については米食品医薬品局（FDA）と協力してロシア国外の拠点に移行し、治験参加者向け医薬品の供給を含めて継続する。ファイザーはロシアに医薬品の製造拠点を持たないが、製造能力の確保などを目的としたロシア企業向け投資を中止する。

併せて、ロシア子会社の全ての利益をウクライナへの人道支援として寄付すると発表した。

（略）

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