オウム真理教 麻原彰晃の娘が死刑は違法だったとして提訴

　オウム真理教の麻原彰晃こと松本智津夫元死刑囚（執行時63歳）の子が、2018年7月になされた死刑執行は違法だとして、国に100万円の損害賠償を求め昨年12月に東京地裁に提訴をしたとのことです。

使用済みマスクを販売する「マスク売りの少女」たちは違法か？

　今から約27年前の1995年3月20日に都内で発生した地下鉄サリン事件などの首謀者として起訴され、2006年9月に死刑判決が確定していた麻原元死刑囚。判決確定後も、複数回にわたり再審請求がなされ、裁判を受ける能力（訴訟能力）がないなどの主張がなされていました。しかし、2018年7月に共犯者として死刑判決を受けた6人と共に死刑執行がなされました。

　今回の訴えは、麻原元死刑囚が死刑執行時に心身喪失だったため、本来は死刑の執行停止とすべきであったのに、心神喪失かどうか（受刑能力があるかどうか）について十分な調査、鑑定を行わずに死刑執行を行ったことが違法であったとの主張であると思われます。

　刑事訴訟法第479条1項は「死刑の言い渡しを受けた者が心神喪失の状態に在るときは、法務大臣の命令によって執行を停止する」と定めています。ここでの心神喪失とは、自己の生命が裁判に基づいて絶たれることの認識能力のない状態をいうものと解されています。根底にあるのは、刑の意味を理解しない人に執行することは刑の意味がないという考えです。ただし、刑が一時停止されるだけで、刑の意味を理解できる状況になったと判断され次第、執行されることとなります。

https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/72479ceee1e4fccb631ebbbd3dd868aeff8f1bae&preview=auto

地下鉄サリン事件はソ連の支援を受けて実行されたテロ事件と言うのは本当なのかな?