【ウクライナ大統領】「飛行禁止区域の検討を。わが国が陥落すれば、ロシア軍はリトアニアやポーランドの国境にやってくる」

ウクライナ大統領インタビュー「飛行禁止区域の検討を、わが国が落ちればロ軍は西側国境に」

　ウクライナのゼレンスキー大統領は1日、ロイターとCNNの共同インタビューに応じ、ロシアに対して先手を打つ「予防的制裁」の重要性を説いたうえで、その1つとして飛行禁止区域の設定を西側は検討すべきだとの認識を改めて示した。

　ゼレンスキー氏の主な発言は以下の通り。

　「飛行禁止区域に関しては、大いに役立つだろう。これは北大西洋条約機構（NATO）加盟国を戦争に引きずり込むという話ではない。

　実のところ、ウクライナによってではなく、ロシアによって、みんなとっくに戦争に巻き込まれており、大規模な戦争が起きているのだ。そして皆戦争がすぐに終わると思っている。

　私はバイデン米大統領と何度も話をした。あらゆる機会や支援にとても感謝しているが、彼らは私の話を聞いてくれなかった。 私は、ウクライナは戦う、他の誰よりも戦うと言ったが、ロシアを放ったままでは、われわれだけではどうにもならないのだ。

　ロシアと言っても国民のことではなく、軍や指導者のことだ。ロシア人の中にも私たちに良くしてくれて、支援してくれる人は大勢いる。彼らが向かっている広場に目を向けてほしい。

　もしウクライナが陥落すれば、これらの部隊はすべてあなた方の国、NATO加盟国の国境、リトアニアやポーランドの国境にやってくるということを知っておくことが重要だ。

　そしてそこでも同じ問題が起こり、挑発行為が行われ、第2の試練が起こるだろう。

　飛行禁止区域が予防的制裁であることはそういった理由からだ。私たちは以前から、他の制裁同様に希望していた。

　いま制裁が実施され、神に感謝しつつ、ロシア経済にどのような影響を与えるのか見ている。

　私たちは米大統領と欧州連合（EU）の双方に、これらの制裁を早期に予防的に実施すれば、侵攻は起こらないだろうと伝えてあったのだが」

3/2(水) 11:18配信　ロイター
https://news.yahoo.co.jp/articles/0f5d1d3a54a76fadcfa7c2140ad474dc10096e58