【追悼】船長が乗客見捨てボートで避難　クルーズ船「コスタ・コンコルディア号」座礁・転覆事故から10年　イタリア

Costa Concordia is gone, but horror lingers 10 years later
https://apnews.com/article/coronavirus-pandemic-business-lifestyle-health-europe-20d8c3cfb8b0af79a89f402b21d8b14f

イタリア・ジリオ島（AP通信） – イタリアはトスカーナ州ジリオ島で木曜日、コスタ・コンコルディア号遭難事故から10周年を迎え、犠牲者32人を追悼する式典を行った。

沿岸警備隊員が埠頭に花輪を置き、教区司祭が小グループを率いて、霧笛と教会の鐘が響く中、32人が死亡し、巨大な客船が横倒しになったこの災害の不条理さを悼んで黙祷を捧げた。

あの凍てつく夜に扉を開き、船を捨てて救命ボートで岸にたどり着いた何百人もの乗客を受け入れたジリオの教会で、土曜日未明に鐘が鳴り響いたのである。ある者は、横倒しになった客船からロープのはしごで降り、ある者は救助ヘリコプターで甲板から救出された。

ジョバンニ・ロンカリ司教は、生存者、死者の親族、救助の調整にあたった沿岸警備隊の職員に、「私はあなた方に、前を向く勇気を持つよう勧めます」と言った。"希望は悲劇や痛みを帳消しにするものではないが、今この瞬間を忘れることなく、その先を見据えることを教えてくれる。"

コンコルディア号の船長フランチェスコ・シェッティーノは、乗客や岸にいる人々にスリルを与えるために「観光航海」と呼ばれるスタントで、船のコースを外れてジリオ島に近づくよう乗組員に命じたとして、過失致死などの罪で16年の実刑判決を受けて服役中である。

岩礁に衝突した後、エンジンルームが浸水し、発電機が故障したため停電が起こり、船は漂流し、最終的には沖合に衝突して転覆した。裁判では、シェティーノが沿岸警備隊との連絡で事態の深刻さを軽視し、避難命令を遅らせ、乗客・乗員全員が下船する前に船を放棄したことが証拠として示された。

中略

この記念日は、コロナウイルスの大流行で世界の多くの地域で数ヶ月間閉鎖されたクルーズ船産業が、乗客の安全を脅かすCOVID-19の発生で再び脚光を浴びているときに訪れた。米国疾病対策センターは先月、感染リスクのため、ワクチン接種の有無にかかわらず、クルーズを避けるよう警告した。

コンコルディア号の生存者にとっては、クルーズ船でのCOVID-19感染は、乗客の安全が依然として業界の最優先事項ではないことを示すものでしかない。コンコルディア号の乗客は、救命胴衣と機能する救命ボートを見つけるのに、ほとんど自分たちだけで行動することになった。避難命令が遅れたため、船がすでに横倒しになっていたため、多くの救命ボートを降ろすことができなかった。

エスター・ペルコッシは、岩礁が船体に突き刺さった最初の衝撃で、ダイニングルームで地面に投げ出されたことを「地震のようだった」と回想している。電気が消え、ボトルやグラス、皿がテーブルから飛び出した。

「私たちは立ち上がり、懸命に甲板に出て、救命胴衣を手に取り、自分たちの身を守りました。「法律なんてなかったんです。ただ生き残ること、それだけです」と彼女は振り返る。

元沿岸警備隊長のグレゴリオ・デ・ファルコは、衝突後の数時間にシェティーノと罵り合いながら通信し、船に戻って救助を調整するよう命じた音声が公開され、国民的英雄となった10年後に記念行事に戻って来た。

「このような大規模な救助活動を行う必要がないことを願いながら、生涯をかけて準備をするのです」と、デ・ファルコは木曜日に語った。「しかし、それは私たちの身に起こったことなのです」。

コスタ社は式典に代表者を派遣し、犠牲者とその親族に思いを寄せるとの声明を発表した。コスタ社は、事故以来、船を正し、撤去し、損傷した海底を修復する大規模な作業を行ったと述べている。

米国カーニバル社傘下のクルーズ会社は、救助隊やジリオ島の住民、「あの夜から次の段階にかけて、寛大さと勇気をもって支援を行い、休みなく働いてくれた」コスタ社の従業員に謝意を表した。

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3年くらい住んでたけどかなり違う
イタリアはフランスの事はとやかく言うけど、結果自分たちの方が上だから良いかで終わる気質

たまに外国人の船員とも仲良くしてるすごく良い人いるけど